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車窓と共にグルメを味わい、エレクトーンライブに大声援。「新宿~秩父 向谷実さんと行く 乗り鉄・聴き鉄の旅 2017」~2017年9月13日開催~

車窓と共にグルメを味わい、エレクトーンライブに大声援。「新宿~秩父 向谷実さんと行く 乗り鉄・聴き鉄の旅 2017」~2017年9月13日開催~

鉄道の旅と音楽を一緒に楽しめると大好評のイベント、題して「向谷実と行く 乗り鉄・聴き鉄の旅」が2017年9月13日に行われました。鉄道ファンとしても名高いミュージシャン向谷実さんと一緒に鉄道の旅を体験しながら、向谷さんのトーク&ミニライブも楽しめるイベントです。
乗車する西武鉄道の列車「52 席の至福」は、特別仕様の車両でブランチやディナーを味わえるという、さながら走るレストラン。各シーズンとも発売されるやいなや売り切れ続出の人気列車です。今回のイベントでは西武新宿駅を出発して西武秩父駅まで約3時間の列車旅となります。
車体に色鮮やかなラッピングを施した「52 席の至福」は定刻に西武新宿駅を出発。客席車両は2両で、「夏」と名づけられた2号車内は柿渋和紙が天井に張り巡らされ、「冬」の4号車内は西川材の格子天井と、どちらも落ち着いた和のテイスト。これは新国立競技場を手がけることでも知られる隈研吾さんのデザインです。

出発してしばらくすると、飲み物のオーダーを受けて食事のサービスがスタート。色鮮やかなオードブルが盛られた1皿目の前菜が運ばれると、あちらこちらで歓声が。親子やお友達同士という方はもちろん、お一人で参加の方も多くいらっしゃいましたが、皆さん移りゆく車窓や運ばれてくるおいしい料理を話題にすぐに打ち解けた様子で、どのテーブルも和気あいあいとした雰囲気で和んでいました。
「こんなに凝ったお料理が列車の中でいただけるのがいいですねぇ」と親子で参加のお母さま。息子さんはイベントに数度参加しているという向谷さんの大ファン。「間近で演奏を見られるのがとても楽しみです」と心待ちにしています。
途中、上石神井などの車両基地では、社員の方々が手や旗を振って見送ってくれるシーンも。時折周辺の見どころ情報もアナウンスされ、旅情もグッと高まります。
飯能駅を過ぎて列車はいよいよ山間へ。皆さんの食事が終わる頃に向谷さんが客席車両をまわってトークを披露。「乗り鉄としてはガラッと変わる車窓、都会とは違う雰囲気を味わって欲しいですね。そして、車内メロディもご注目を」と、この列車の車内メロディを手がけた向谷さんのコメントに、皆さんからも拍手がわきました。

まわりの景色がすっかり杉木立に変わって、正丸駅を出た頃に参加者は多目的車両である1号車へ。すでにスタンバイしている向谷さんが即興で、ウエルカムブルースを披露し、車両はジャズバーのような雰囲気に。そして、一時停車をする芦ヶ久保駅に到着。 いよいよ、向谷さんのミニライブの開幕です。
1 曲目はカシオペアの『プロムナード』。皆さんリズムに合わせて体を揺らしながら聞き入っています。2曲目は「エレクトーンでこんなことができるというのを盛り込みました」という『もうこんな時間』。最後はカシオペアの人気曲『DAZZLING』。途中、列車の出発時間となり、発車そしてトンネル突入というハプニングもありましたが、参加者は歓声を上げて向谷さんを盛り上げ、向谷さんもさらに熱を込めて演奏してくれました。

ミニコンサートを終えてしばらくすると、列車は西武秩父駅に到着。1号車では向谷さんのサイン会が行われ、多くの参加者がこの日の感想を向谷さんに伝えていました。 奥様がエレクトーンをやっていたというご夫婦は「一度乗ってみたいと思っていた列車に乗れて、しかも、車内で向谷さんのコンサートを聴けるという貴重な体験ができ、有意義でした」と嬉しそうに話してくれました。
向谷さんも「列車に乗って、食べて、聴いて旅を楽しむ。音楽も旅になるんです。こんなふうにイベント車両があると、鉄道の楽しみが広がりますね。ぼくも楽しみましたし、お客さんも楽しんでいただけたのではと思います」と、充実した笑顔で話してくれました。都会から山間までを走る列車の旅は、乗ってよし、食べてよし、聴いてなおよしの盛りだくさんのイベントとなりました。

文 佐藤雅子
写真 阿部雄介

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