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人気インストゥルメンタルバンドのトランペッターに訊く!MAKOTOさん(JABBERLOOP)~前編~

人気インストゥルメンタルバンドのトランペッターに訊く!MAKOTOさん(JABBERLOOP)~前編~
独自の世界観溢れる楽曲で、ファンを魅了し続けているインストゥルメンタルバンド『JABBERLOOP(ジャバループ)』。
1972年以降毎年のように刊行され、日本の吹奏楽におけるポップスの普及に多大な影響を与えている楽譜シリーズ『New Sounds in BRASS』の第46集(2018年)でも『JABBERLOOPメドレー』が出版されるなど、いまあらゆる方面から注目を集めています。
バンドのメンバーで、トランペッターのMAKOTOさんは大の"吹奏楽ファン"ということで、特別にインタビューを行いました。

トランペットを始めたきっかけは?

201807021305_1.jpg吹奏楽部ですね。
僕は宮崎県高千穂町の出身で、高千穂小学校吹奏楽部に小学3年の時に入部しました。
本当は4年生からしか入部できないのですが、どうしてもやりたくて特別に3年生から入部させてもらいました。
2つ上の姉が先に吹奏楽部にサックスで入っていて、全国大会に出場。
僕は小学3年なりにその演奏だったり、先輩たちのカッコいい姿に惚れ込みまして、吹奏楽部に入ろうと思ったんですけど、トランペットを選んだ理由というのは正直、あまり覚えていないんですよね。
たぶん子供の無意識。「あれ!あれ!」という感じで。いつのまにかトランペットになっていた、という感じです。

中学・高校時代は?

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当時は小学校に吹奏楽部があるのに中学校・高校にはなかったんですね。
でも「絶対にこの大事なトランペットを手放したくない!自分のものだ」という気持ちが強かったので、子供なりに色々考えて…宮崎県の日向市というところに"日向市民吹奏楽団"という社会人の吹奏楽団がありまして、そこに毎週土曜日、親の車で1時間40分くらいかけて合奏の練習に出向き、その土曜日以外は、毎日家のお風呂場で一人で個人練習をする日々が続きました。

それは大変な苦労をされましたね。

個人練習ってずっとやってると目標を見失う、じゃないですけど…周りで吹いている人がいるから続くと思うし、やっぱり飽きてくるんですよね。
それを、僕の中でイメージトレーニング的に「周りに人がいる」「吹奏楽部で吹いている」という設定をしたりして、自分を盛り上げて何とか練習してましたね。

それにしても、どうしてお風呂場で?

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単純に、お風呂場ってタイルとかでパリパリしてるじゃないですか。
トランペットって多少響くところの方が気持ちよくないですか?
あと、ウチのお風呂場はほかの家に隣接していない一番端っこにあったので。
とは言え、時間も決められていましたけどね。流石に田舎であっても近所迷惑なので…色々考えてました。

大学時代のエピソードは?

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吹奏楽って色んな音楽のジャンルをやるじゃないですか。
その中で僕は「ビッグバンドでトランペットを吹く」ということに憧れていたのですが、僕が進学した大阪芸術大学には当時ビッグバンドがなかったんです。
それで「たくさん集めればビッグバンドになるやん」と、普通にバンドを作るノリでメンバーを集めて、山野楽器が主催する『ヤマノビッグバンドジャズコンテスト』の32回大会(2001年)に僕がバンマスとなって出場し、特別賞をいただきました。
大阪芸術大学として同コンテストに出場したのはそれが唯一です。

大学卒業後、JABBERLOOPに加入されたのですね。

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僕はJABBERLOOPの一番最初からのメンバーではなくて、僕が入る一年前(2004年)に結成されました。
僕が東京にトランペットで出ようと思った時に、当時からお世話になっていたエリック・ミヤシロさんが「バンドとかもやるといいんじゃない?すぐにお仕事とかないし。」とアドバイスをいただきました。

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そこで「バンドやるんだったらあのJABBERLOOP、かっこいいよなー。なんか東京一緒にいかない?って誘ったら行きそうだなー。ついでにオレも入れてくんないかなー。」みたいなノリだったんですよね。
メンバーに言ったら「うん、行く行く」っていう軽いノリで。
関西から東京へメンバーで上京しました。2005年のことです。
最初の上京2年間はお金もなかったので一軒家を借りて、みんなで住みました。
2年間は毎日ストリートライブの日々で、2年後にコロムビアミュージックエンタテインメントからメジャーデビューをすることができました。

JABBERLOOPとはどんなグループですか?

トランペット、サックス、キーボード、ベース、ドラムの5人編成です。
いわゆるボーカルの居ない、楽器だけで奏でるインストゥルメンタルバンドです。
編成でいうとジャズのコンボスタイルなんですけど、シンプルなメロディを気持ちよく歌う、「絶対的なメロディ」というものをコンセプトに掲げてますね。
もちろんソロも演奏するんですが、ソロも聴いている人の耳に残るような歌心を心がけています。
 

makoto_profile.jpgMAKOTO(Trumpet) プロフィール
インストゥルメンタルバンド、JABBERLOOPのトランぺッター。
宮崎県高千穂町出身。
小学3年の時、高千穂小学校吹奏楽部でトランペットを始める。
大阪芸術大学ジャズ研究会出身。
2001年、第32回山野ビッグバンドジャズコンテストで大阪芸術大学フューズボックスのバンドマスターとして出場し、特別賞受賞。
2005年、JABBERLOOP加入。
2007年、JABBERLOOPでコロムビアミュージックエンターテイメントよりメジャーデビュー。
ロンドン『Mukatsuku Record』より12インチアナログ『UGETSU』のリリースし、ジャイルス・ピーターソンがイギリスBBCラジオでプレイするなど海外で大きな話題を呼ぶ。
2009年 2ndアルバム『CHECK THIS OUT!!』をリリース。収録曲『シロクマ』がiTunesのジャズチャートの1位を長期に渡って獲得。
アルバム『REVENGE OF THE SPACE MONSTER』を全米でリリース。
2010年 3rdアルバム『攻め燃える』をリリース。iTunesStoreのRe:WIND(年間最優秀アルバム)の国内ジャズ部門を獲得。
台湾のラッパーSOFT LIPAとの共作アルバム『経典!』をリリース。収録曲『dental driller』が人気サッカーゲーム『ウイニングイレブン2011』に使用される。
2011年 アルバム『経典!』で台湾最大の音楽賞”第22届金曲奨”(台湾政府主宰、台湾版グラミー賞)にて年間ベストアルバムにノミネート。
スクエア・エニックスの人気コンピ『More SQ』に参加。
2015年、日本テレビ『NEWS ZERO』のスポーツコーナー『エキサイティングベースボール』のテーマ曲にJABBERLOOPの『シロクマ』が使用される。
同年より、滋賀県・琵琶湖にてJABBERLOOPプロデュースの野外フェス『MOTHER LAKE JAZZ FESTIVAL 』を開催。
2016年、映画「マザーレイク」(出演:別所哲也・鶴田真由、監督:瀬木直貴)の劇中音源を担当。
2018年、人気吹奏楽ポップスシリーズ『New Sounds in BRASS』より『JABBERLOOPメドレー(イナズマ~シロクマ)』が発表される。

【名手に訊く~MAKOTOさん】

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