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人気インストゥルメンタルバンドのトランペッターに訊く!MAKOTOさん(JABBERLOOP)~後編~

人気インストゥルメンタルバンドのトランペッターに訊く!MAKOTOさん(JABBERLOOP)~後編~
独自の世界観溢れる楽曲で、ファンを魅了し続けているインストゥルメンタルバンド『JABBERLOOP(ジャバループ)』。
1972年以降毎年のように刊行され、日本の吹奏楽におけるポップスの普及に多大な影響を与えている楽譜シリーズ『New Sounds in BRASS』の第46集(2018年)でも『JABBERLOOPメドレー』が出版されるなど、いまあらゆる方面から注目を集めています。
バンドのメンバーで、トランペッターのMAKOTOさんは大の"吹奏楽ファン"ということで、特別にインタビューを行いました。

New Sounds in BRASS 2018 第46集のラインナップとして「JABBERLOOPメドレー」が出版されました。

ニュー・サウンズ・イン・ブラス第46集
JABBERLOOPメドレー

201807021457_1.jpg

夢にも思わなかったっていうのはこういうことなんですよね。
声をかけていただいたときは「えッ!?」みたいな。
ずっと続けてたらこんな嬉しいことがあるの?って言うか、本当に思いもしませんでした。
例えば大きいステージに立つとか、すごい憧れの人と共演するとか、プロになったらそういう嬉しいことはあるんですが、僕が小学校で始めた時から毎年のように出る『New Sounds in BRASS』を聴き続けていたので…まさか自分が吹いてるオリジナルの曲がね、しかもメドレー??JABBERLOOPっていう名前まで入ってる…うーん、なんか本当に、続けてきて良かったなと…いう思いです。

ニュー・サウンズ・イン・ブラス NSB第46集 JABBERLOOPメドレー

アレンジャーの方とも事前に意見交換をしたそうですね。

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今回アレンジャーの高橋宏樹さんと事前にミーティングをさせていただく機会をいただきまして、高橋さんからは「是非是非意見してください」と嬉しい提案をいただきました。
JABBERLOOPはトランペットとサックスが管楽器なんですが、吹奏楽にした時に決してトランペットとサックスだけが楽しいという譜面だけにはしたくなかったんですよ。
なので高橋さんにはいろんな楽器にいろんなおいしい見せ場があるアレンジ、聴いても、演奏しても楽しいアレンジをお願いしました。

『JABBERLOOPメドレー』演奏のポイントは?

201807021457_1.png ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2018
2018年4月25日発売
ユニバーサルミュージック インターナショナル
UICZ-4422 定価:2,880円(税込)

自分の番が来たらそれをおいしく吹いてもらって良いんですが、メドレー、音楽には流れ・物語があると思うので、ちゃんと前の人のバトンをしっかり丁寧に受け取って、心を込めて演奏して、心を込めて次につなぐ。そしたら、最初の『イナズマ』から始まって『シロクマ』まで。きっと素敵な物語ができると思います。

特に『シロクマ』は色んなシーンで取り上げられていますね。

僕らはクラブジャズという比較的クールな音楽のジャンルでデビューしたので、初期のJABBERLOOPはクールなサウンドです。
そこで、第2期…今考えたらそういう感じなんですが、ポップスの要素だったり、明るい雰囲気の音楽も取り入れてみよう、という流れが僕らの中にあって、その中で「Check this out」という僕らのアルバムにシロクマが収録されました。
 

そこからどんな風に『シロクマ』ブームが起きたのでしょうか?

僕が最初に記憶しているのは・・・ある有名なダンスチームがこの『シロクマ』をコンテストで使ってくださって、優勝されたんですね。
そこで、色んなダンスキッズが「あのチームが使ってるあの曲何?」と話題にしてくれて、そのダンスのイベントでは『シロクマ』を聴かないときはなく、もう皆が「またシロクマ!?」ってウンザリするくらい定番曲になったそうなんですね。

僕らも「シロクマなんか人気出て来たなあ」と感じたので、「攻め燃える」という次のアルバムのために「JABBERLOOP吹奏楽団」を結成し、『シロクマ』の吹奏楽バージョンを収録しました。
それ以降、吹奏楽やエレクトーンなど、色んなところで演奏されるようになりました。その吹奏楽がきっかけだと思うんですけど、高校野球の応援曲に使われて甲子園でも耳にするようになったり、ニュース番組のスポーツコーナーのテーマ曲に採用されたりもしました。

それはすごい化学反応でしたね!

当初はそれまでがクールな路線だったのでこの明るい路線を力強くは自分達の中で押し出せなかったんですが、アルバムを発表してからというもの、最初僕らが思ってもみなかったところで、どんどん曲が広がっていって、今では本当に僕らのジャバループの代表曲のひとつです。

お使いの楽器について教えてください。

ヤマハのYTR-6310Zです。僕が大学3年生の時に買ったので・・・今年で17年目になります。
他のヤマハの楽器も持っていてレコーディングではそれを使ったりするんですが、やっぱりライブで自分がこう、グッと気合が入った時に、全てを受け止めてくれる楽器なんですよね。だからなんだかんだこの楽器に戻ってくるんです。
 

トランペット(YTR-6310Z)製品情報


僕が一番最初に楽器を始めた時の楽器もヤマハです。はじめて親に買ってもらった楽器もヤマハです。
なのでずっと自分の声、音というのをヤマハの楽器とともに追い求め、作ってきた感があるので、僕にとっては本当に素直に自分の音が出せる楽器だなと思っています。

ありがとうございました!

makoto_profile.jpgMAKOTO(Trumpet) プロフィール
インストゥルメンタルバンド、JABBERLOOPのトランぺッター。
宮崎県高千穂町出身。
小学3年の時、高千穂小学校吹奏楽部でトランペットを始める。
大阪芸術大学ジャズ研究会出身。
2001年、第32回山野ビッグバンドジャズコンテストで大阪芸術大学フューズボックスのバンドマスターとして出場し、特別賞受賞。
2005年、JABBERLOOP加入。
2007年、JABBERLOOPでコロムビアミュージックエンターテイメントよりメジャーデビュー。
ロンドン『Mukatsuku Record』より12インチアナログ『UGETSU』のリリースし、ジャイルス・ピーターソンがイギリスBBCラジオでプレイするなど海外で大きな話題を呼ぶ。
2009年 2ndアルバム『CHECK THIS OUT!!』をリリース。収録曲『シロクマ』がiTunesのジャズチャートの1位を長期に渡って獲得。
アルバム『REVENGE OF THE SPACE MONSTER』を全米でリリース。
2010年 3rdアルバム『攻め燃える』をリリース。iTunesStoreのRe:WIND(年間最優秀アルバム)の国内ジャズ部門を獲得。
台湾のラッパーSOFT LIPAとの共作アルバム『経典!』をリリース。収録曲『dental driller』が人気サッカーゲーム『ウイニングイレブン2011』に使用される。
2011年 アルバム『経典!』で台湾最大の音楽賞”第22届金曲奨”(台湾政府主宰、台湾版グラミー賞)にて年間ベストアルバムにノミネート。
スクエア・エニックスの人気コンピ『More SQ』に参加。
2015年、日本テレビ『NEWS ZERO』のスポーツコーナー『エキサイティングベースボール』のテーマ曲にJABBERLOOPの『シロクマ』が使用される。
同年より、滋賀県・琵琶湖にてJABBERLOOPプロデュースの野外フェス『MOTHER LAKE JAZZ FESTIVAL 』を開催。
2016年、映画「マザーレイク」(出演:別所哲也・鶴田真由、監督:瀬木直貴)の劇中音源を担当。
2018年、人気吹奏楽ポップスシリーズ『New Sounds in BRASS』より『JABBERLOOPメドレー(イナズマ~シロクマ)』が発表される。

【名手に訊く~MAKOTOさん】

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