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楽器の買い替え(Z BLOG 菅野 浩)

新年早々、楽器を買い替えることになりました。

YAS-82ZS
(銀メッキ、メタルレゾネーター仕様、AV1Sネック)

YAS-82ZWOF
(ゴールドラッカー、プラスティックレゾネーター仕様、F#無し、AV1ネック)

YAS-82ZWOF
写真:YAS-82ZWOF

2014年7月に20年間ほど使った海外製のヴィンテージ楽器からYAS-82ZSに乗り換え、4年間ほど吹き込んでみた。
現行品の中でもあらゆる面で信頼できる楽器ということがわかった。
僕の日頃の演奏環境は、ギターとのDUOからジャズのビッグバンドまで編成や音量は様々だが、どの現場でも自分の音はモニタリングしやすく、他の音にかき消されることもなく快適だった。
以前使い込んでいたヴィンテージ楽器に比べるとYAS-82ZSは対極にあるもの。
見た目からしてギンギンだし良く鳴る。

以前から渋いサブトーンで自分のサウンドを作りたいと思っている僕を知っている周囲からは、?マークを伴った眼差しが注がれたが、僕としてはこの対極にあるアイテムYAS-82ZSでどこまで自分のサウンドを作れるかというチャレンジをしていたというわけだ。

ピアニッシモでのコントロールは音色とともに満足いくものだったが、いちど音量大のトップギアにいれると今度は逆に鳴り過ぎているのではないかと思うようになった。
それからというもの、Yamahaから発売されている何種類ものネックを片っ端から試し、現在まで発売されたYamahaのアルトサックスの中で出会うことのできる楽器を片っ端から試奏してみた。
知人のリペアマンや販売店の店員さん、ミュージシャン、関係者らと情報交換を交わすと、パッドやレゾネーター、各キーの構造上の違い、それらから来るサウンドの違いがこと細かにわかるようになってきた。
この4年ほどで僕はすっかりYamahaサックスフリークになっていたこともわかった。
2018年はそんな一年だった。

気がつけばYAS-62とYAS-82Zの“あいだ”をいくものを探していた。
 

試奏に次ぐ試奏の末


これまでに試奏できた楽器は以下の通り。
・初代YAS-62
・初代YAS-62S
・2代目YAS-62
・3代目YAS-62
・現行YAS-62
・現行YAS-62S
・現行YAS-480
・YAS-855
・2代目YAS-875
・現行YAS-875
・初代YAS-875EX
・現行YAS-875EX
・S楽器コラボ版YAS-62
・初代YAS-82Z
・現行YAS-82Z
・I楽器から特注のYAS-82Z(プラレゾ仕様)

なんとも骨の折れる作業だった。
しかしどの楽器もYamahaの開発に対する取り組み様がひしひしと伝わってきて、いつも楽しい時間だった。

中でも気に入ったセッティングは、
・初代YAS-62S
・初代YAS-62
・現行YAS-62S+AV1Sネック
・現行YAS-82Z(プラレゾ仕様)+AV1ネック
あたり。

初代YAS-62と初代YAS-62Sは、どちらも状態の良いものを試奏でき、その場で欲しくなったほど。
もうヴィンテージ感が半端ない。
しかし、時は2018年。
今から30年も前のヴィンテージ楽器を使うことは僕の中でNGと決めていたため、購入は却下。
よって選択肢は、
・現行YAS-62S+AV1Sネック
・現行YAS-82Z(プラレゾ仕様)+AV1ネック
の2つになった。

現行YAS-62Sはかなり小回りが効くしAV1Sネックにすることでボリューム感も出て申し分ない。
でも現行YAS-82Z(プラレゾ仕様)+AV1ネックを吹いた途端、心の中で「キタキタキター」と一瞬で心奪われる僕がいた。
小回り効くし柔らかいしトップギアに入れても音色は崩れずに広がっていくなんとも言えないスムーズな感覚!

ちなみに通常、販売店に並んでいる現行YAS-82Zの標準仕様は、メタルレゾネーターでAV1ネック。
このプラスティックレゾネーターにするにはオプションでオーダーすれば普通に標準価格で手に入ります。カタログにも掲載されています。
そのかわり数ヶ月待つことになるのですが。

現行YAS-62を使っていたけどちょっとボリュームアップしたい、という人にはまずAV1ネックを。
更にもっと幅を増やしたいがギラギラしたくないならば、YAS-82Zのプラスティックレゾネーター仕様をお勧めしたい。

なんでこんなことばかりしてたのかというと、ヴィンテージ楽器にはない未知の“渋くて良い音”に出会いたくてしょうがないから。
それは、以前から僕が勝手に命名した
“次世代渋エロサウンド”
のこと。

このアイテムで実現するかもしれないと思うと心がウキウキしてしょうがない。

レゾネーターがメタルでもプラスティックでもそれぞれの主張が明確にあるから楽器って面白い。そのどちらにも対応できるYamahaの楽器のスペックは、とても高いとも言える。

2019年、ニューアイテムで各所伺います。
本年もよろしくお願い致します。

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