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音楽媒体のあれこれ~演者編~(Z BLOG 菅野 浩)

僕が演奏活動を始めた1997年頃は、CDが全盛だった。当時はジャズを扱うメジャーレーベルもまだ元気だった。
2000年代に入り、MP3とICレコーダーが登場し、様々な圧縮音源が安価に配信販売されるようになった。

CDが売れない時代に突入。
 

音楽媒体の変化


音楽業界、この先どうなってしまうの?
と思っていたら、次第に私的録音でも安価にCDのクオリティーで録音できる環境が整い、楽曲制作からジャケット画、販売までを全て演者自身が行い、ライブ会場で手売りする現象が生まれた。演者個人で全て制作販売した方が演者への実入りが良いという認識も広まった。
同時に個人のインディーレーベルも数多く立ち上がった。
それ以前では手作り感満載だった「自主制作CD」を、思い思いのレーベル名を付して立派な音楽レーベルとして販売できるようになった。
個人での配信販売をサポートするサービスも増え、それらの作品がメジャーレーベルの作品と同等に配信サイトに並ぶのだ。
個人制作ではミュージシャン自身の手で宣伝活動も頑張らなければならないが、器用な人はそれをやってのける。
ライブ会場では、個人で作ったアルバムを売るためにそれまでとは違った感覚で盛り上がってきているように思う。雑誌などのメディアでの宣伝が少ないにもかかわらず、ライブ会場は満杯になるというバンドも多数ある。
それにはSNSの影響は大きい。
演者はこぞってSNS営業に励む。
音楽媒体の変化に我々演者サイドの対応はこのように変化してきた。
けっこうしぶといのですよ(笑)

その結果、メジャーではないが将来性のあるアーティストを見つけて応援したいという、リスナーサイドの欲求を満たす環境が整ったのではなかろうか。
 

アナログを見つめ直す


数年前からLPの売り上げが伸びているそうだ。
やはりなんと言っても音質がとても味があるというか素直に良い。そして配信に比べ文字情報量が多いのでその作品にまつわるエピソードなどを知った上で鑑賞できる。ジャケットデザインも面積が多い分CDに比べて手にしたときの印象は強い。このデジタル化社会にアナログを見つめ直す動きが生まれた。

そしてどの時代も変わらないものはやはり「生ライブ」。
「やっぱり生が良いよねー」
というフレーズはどの時代でも無くならない。
ライブは確実にアナログ。
電子楽器やコンピューターを使ってもそれを操るのは演者のアナログな動き。
ボタンひとつで再生して終わるものではない。
アルバムとは違った演奏や、極上のサウンドがそこにあればリスナーとしてはそれが記憶に残る。後日、そのアーティストのアルバムを聴く際にはその演者の姿を思い浮かべながら鑑賞し、ライブ中の演者の所作やハプニングを友人に笑いながら話すことだろう。
 

皆さんの好きなスタイルで


演者サイドの僕としては音楽媒体はなんでも良いと思っている。アナログの価値が再認識される流れが生まれた今日では尚更だ。
選択肢が多いことが大事で、録音物やライブに手軽に触れる機会があり、音楽が人々の生活に寄り添うことこそ文化的なことだと思う。

ちなみに僕のアルバムでは、それぞれ以下のような媒体で販売しています。
「Alto Talks」…CDとLP
「Alto Talks With String Sextet」…CDとLP
「Landmark Blue」…CD、配信(mp3とハイレゾ音源)、USBスティック(mp3とハイレゾ音源)

各種音楽媒体であれライブであれ、皆さんの好きなスタイルで音楽に触れてもらえれば嬉しいです。

1812_ZBlog_sugano.png菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

【ライブスケジュール】
Alto Talks
2019年3月27日(水)@渋谷「SWING」
LANDMARK BLUE
2019年4月21日(日)@横浜「491HOUSE」

公式サイトのライブスケジュールはこちら!

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