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終電で帰らなきゃ問題(Z BLOG 菅野 浩)

ジャズクラブってどうして夜が遅いんだろう。


都内近郊のジャズクラブでは、平日22:00から23:00くらいに終演するところがほとんどではないだろうか。
この時間に演奏を終えてからの僕らは、お客さんや関係者へのご挨拶、楽器の片付け、着替え、バンドメンバーらとの軽い反省会や打ち上げ、これらをこなすのが普通の流れ。
このすべてを終電の0:00くらいまでの1時間ちょっとの間に(場所により差はあるが)やらなければならない。
車で来ればもっとゆっくりできるのだが、僕には車がない。タクシーを使って帰るのは馬鹿馬鹿しいし、朝までコースとなっては翌日以降に悪影響を及ぼす。かと言ってお客さんや共演者、関係者に不義理はできない。
これらの理由から終演後は“終電で帰らなきゃ問題”の解決のためのモードにすぐさま気持ちは切り替わる。この時間はとにかく忙しい。

そしてなんとか終電に間に合ったとしても途中でまた別の問題が起こることもある。
トイレ問題。。
終演後、ビールを沢山飲んで上機嫌になって終電で帰り、途中で乗り換えの際トイレに寄ってたらそのまま終電を逃すということを何度か経験した僕は、いつからか濃いお酒、テキーラ、焼酎、ラム、ジンなどをロックで飲むようになった。これで終電途中でのトイレ問題はほとんどなくなった。
あとは、終電というと泥酔客が少なからずいて、中にはとても危険な者もいる。
例えば、、、あ、ここでは話せない光景ばかりなのでやめておく。

とにかく“終電で帰らなきゃ問題”を抱える僕は深夜、常に時間と闘っている。

これはなんとかならないものか。

解決策をいくつか考えてみる。


一つ目、開演前にきょうは終電で帰るからと周囲に宣告し、早めのコミュニケーションを皆と図る。
二つ目、車で送ってくれる人を早々に捕まえる。
三つ目、タクシー利用でも影響の少ないエリアでしかライブをやらない。
四つ目、朝帰りを基本とする生活サイクルに変える。
五つ目、車を持つ。

僕としては、この中で現実的なのは一つ目か二つ目くらいか。といってもこれは既に実行している。
五つ目は一時期考えたが、酒呑みな性分はなかなか変えられず、危険と判断。

さて、もっと大きな解決策はないだろうか。

そもそもの平日ライブの時間を早めにしたらどうだろうか。これはお店との協力も必要だが、ライブの時間が遅いことが理由でライブ会場から足が遠のいているお客さんも一定数いると思うからだ。17:00ころの電車の混み具合を見れば、その時間から音楽を楽しみたい人は絶対にいるはずだ。
ニューヨークでは(行ったこと無いが)、深夜でも地下鉄が動いているという。真夜中に電車で帰れる環境があるから、深夜スタートのライブが成立しているのもよくわかる。
真夜中にジャズが似合うのもわかる。

だけどここは日本だ。終電がある。

平日は、早い時間にライブが始まると、お客さんが減ると言う人もいるだろうが、絶対聴きたいライブがあるときには会社を早退すると思うんです。
平日開催の大きなホールでのコンサートは19時スタートがザラにあるので、ジャズクラブもそのくらいに始めてみてはどうだろうか。
そのかわり、会社を早退してまで行きたくなるような魅力的なライブを演者は用意しなければならないので、我々は身の引き締まる思いにもなるので緊張感が生まれて良いのではないだろうか。

また、逆の発想で、終電を逃すこと前提の、深夜帯に始まるライブがあっても面白いかと思う。

みなさん、どう思います?

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

公式サイトのライブスケジュールはこちら!

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