THE 50th YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST(Z BLOG 石橋 采佳)
こんにちは!
トロンボーンの石橋采佳です。
9月に入りました。
涼しいと感じる日も少しずつ増えてきてなんだか少し寂しい気持ちです。
皆さんはどんな夏を過ごしましたか?
夏といえばイベントがたくさん。
ジャズもジャズフェスティバルだったり、野外でのライブだったり色んな催し物がありますよね。
トロンボーンの石橋采佳です。
9月に入りました。
涼しいと感じる日も少しずつ増えてきてなんだか少し寂しい気持ちです。
皆さんはどんな夏を過ごしましたか?
夏といえばイベントがたくさん。
ジャズもジャズフェスティバルだったり、野外でのライブだったり色んな催し物がありますよね。
学生ビッグバンドジャズ界最高峰のコンテストYBBJC
私にとっての夏のイベントといえばずばり「YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST」(以下YBBJC)です!
YBBJCとは山野楽器主催による学生ビッグバンドを対象としたコンテストで、学生ビッグバンドジャズ界最高峰のコンテストと言われています。
最初はコンサートという名目ではじまったそうなのですが、それがコンテストになり段々と出場団体も増え、今では全国の大学から応募があり予選を通らないと本選に出場することはできず、規模もどんどん大きくなっているそうです。
私も大学3,4年生の時に早稲田大学のハイソサエティオーケストラのメンバーとして参加させて頂き、その2年間は夏をYBBJCに捧げて演奏時間であるたった15分のために数ヵ月かけて曲を作りこんでいました。
社会人になった今、二度とできないであろう本当に素晴らしい時間でした。
そんな私の青春でもあるYBBJCに今年は学生さんたちが演奏する前にサウンドチェックをさせて頂いたのと、開催50周年を記念して開催された「山野ジャズ」というイベントにZ EXPRESS BIG BANDで出演させて頂きました。
音楽にきちんと集中できる環境を作るお手伝い
まずサウンドチェックの話ですが、このコンテストが開催されるような大きな会場でビッグバンドを演奏するというのはとても難しいことです。
ビッグバンド経験者の方はきっとお分かり頂けるかと思います。
特にこのYBBJCの場合は1バンドずつサウンドチェックをしている時間はないので、席についたらマイクの角度などのみ自分の吹きやすいところにセッティングして、音を出してのチェックはなくそのまま演奏を始めなければいけません。
数年前までは本選に出場しないバンドや、初日トップバッターのバンドがサウンドチェックを行うという形だったそうですが、トップバッターのバンドだと不公平だという声があったり、でもサウンドチェックのためにプロを呼ぶわけにはいかない、という運営側もきっと大変な状態だったのではないだろうかというお話を聞きました。
そんな時、tb奏者の五十嵐誠さんがリーダーの「イガバンBB」がゲスト出演するにあたって、五十嵐さんの声掛けにより前日にリハーサル・サウンドチェックをしたのがきっかけでプロによるサウンドチェックが始まったそうです。
それが2012年の話なのでもう7年前になるのですね。
私は大学を卒業した翌年にサウンドチェックに参加させて頂くまで、このようなことが行われているということを恥ずかしながらあまり知りませんでした。
そして参加して初めて知りましたが、サウンドチェックに参加しているメンバーは皆ボランティアに近い状態で参加しています。
しかしそれに対して嫌な顔をする人は誰もおらず、むしろ自分を成長させてくれたこの大会に恩返しをしたいという方が殆どなのではないでしょうか。
実際に私もその気持ちでいっぱいでした。
それほどこの大会はビッグバンドジャズをやっている者にとって思い入れのあるステージなのです。
私もそうでしたが、出場される皆さんはこの日のために本当に一生懸命に取り組んでくるので、普段と違うステージに立っても、音楽にきちんと集中できる環境を作るべく私たちも一生懸命頑張りました。
広い会場でのビッグバンドのサウンドというのは本当に難しいと思いますが、現場で活躍する皆さんにかかってしまえば中音も外音もとてもいいものになったと思います。
そしてサウンドチェックをする中で色々問題点もあがり、より演奏がしやすくなるよう今後に活きる話し合いもあったので、来年またどのようになるか楽しみです。

出場した方、みんなここで撮りますよね!(^^)
今年からはきちんと写真撮影のブースができていて驚きました!!
山野ジャズでの演奏
そして私は翌日、YBBJCと並行して行われる山野ジャズにZ EXPRESS BIG BANDで参加させて頂きました。
このイベントはYBBJCの50周年を記念したイベントだそうで、まさかこんな形で関わることができるなんてとても光栄でした。

本番、客席にはハイソの後輩達の姿も見えたりして、普段なかなかZ EXPRESS BIG BANDを聞く機会がなかった方にも聞いて頂けたのではないかと思います。
Z EXPRESS BIG BANDは8月30日に東京JAZZにも出演予定なので引き続きとても楽しみです♪
Z EXPRESS BIG BANDの本番後は、コンテストの休憩の時間にヤマハのブースの前でtb三塚さん、和田さん、b.sax宮木さんと私の4人アンサンブルを行いました!

休憩中のロビーということで、たくさんの方が(審査員の方も!)聞いてくださりとても嬉しかったです。
その後私はそのままハイソの友人と一緒にホールでコンテストの演奏を聞いて、久しぶりに仲間にも会えてYBBJCを満喫しました。
私が現役で出場したのはたったの2年でしたが、卒業して数年たった今でもこの会場に戻ってくると色々な思いが込み上げてきます。
この素晴らしいYBBJCという名のジャズフェスティバルがこれからも末長く続くことを祈っていまいます!!
今日も読んでくださりありがとうございました。 また次回の更新をお楽しみに!
石橋 采佳(いしばし あやか)プロフィール
トロンボーン奏者
12歳からTbを始め、17歳より鶴田昌道氏に師事する。2012年に国立音楽大学ジャズ専修の2期生として入学し、tbを中川英二郎氏に師事。 関東を中心にコンボやビッグバンド等の演奏活動を開始する。2017年4月より、ヤマハ管楽器愛用プレイヤーで結成されたヤマハ主催のビッグバンド「Z EXPRESS BIG BAND」のメンバーとして参加、2018年AKB48「ジャーバージャ」のPVに出演、AKB48研究生へのトロンボーンの指導等も行う。