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音程と倍音など(Z BLOG 菅野 浩)

音程と倍音について思うところ

まずは、音程チェックの為のチューニングメーターについて。
これは管楽器や弦楽器の奏者にとっては必携のアイテム。今ではスマホのアプリでも普通に使えるものが沢山あり、僕もスマホアプリを使っている。
他ではスタンダードなカード式、小型でクリップ式のものや、楽器の振動で音の高低を判断できるものもある。ステージ上でそのクリップを楽器に装着したまま演奏する者もいる。
しかし、場面によって使い方を誤ると逆に混乱してしまうので、僕はほどほどにしている。というか本番中にクリップ式のチューニングメーターを装着したことがない。
僕の場合は音色重視なので、まず全音域納得いく音色で発音できた後にチューニングメーターをチラ見する。
曲を練習するときには主要な音を長めに吹き音程をチェックし、そのメロディーラインが本来持ち合わせている音程感を具現化できているかを考える。
その程度の使い方をしている。

倍音成分について

最近では、倍音成分を表示してくれるというアプリがあり、これは自分で使ったことはないが、ひとつの音に含まれる倍音をグラフィック表示して可視化してくれるもののようだ。
演奏者である僕らは、やたらと倍音を気にしている。
こういう会話を耳にすることがある。
「倍音を多く含んだ膨よかな音色でないとね~」
「この楽器(マウスピース、リガチャー)は倍音が良く出るね~」
「あの人の音は倍音のバランスが良いよね~」
「彼には倍音がもっと鳴って欲しいな~」etc.
普段何気なく聞いていた音に倍音の存在を知ってしまったら、倍音っていったいなんなんだ!という気持ちを心の隅に抱えつつサックス奏者はこぞって倍音の練習に励む。
僕にはどれそれ第何倍音がしっかり鳴っている音が好きだ、などと具体的な言葉で説明する事は出来ないが、感覚としてこんな感じの音が好きというのは有り、一緒にアンサンブルした時に合わせやすい音とそうでない音があるという事は感覚的に把握している。
倍音成分表示アプリはまさにここでいう倍音の分布をグラフィック表示してくれるようだ。
機会があれば試してみたい。

問題はこの音程と倍音の関係

チューニングメーターでは音程バッチリ合っているのに聞いてる人には音程がぶら下がっているように聞こえる。
または、詰まった音してて音程が上ずって聞こえるのにチューニングメーターではバッチリ合っている。
これらは、まさに倍音がうまく乗っていない時に起きる現象。
ビッグバンドなどのアンサンブルが得意なプレイヤーらと一緒に演奏すると、皆の音に倍音がうまく乗っているので、自分の音程をどこに合わせたら良いか一目瞭然。
ん?目に見えない音が一目瞭然?
そう、まるで目で見えるようによくわかるのだ。ほんとに。
これはその中に入ってみなければわからないことなので、その機会があれば是非体験していただきたい。

ここに音量や息の成分、音圧などを加味したものが“音色”というざっくりとした概念ではないかと思う。
音程・倍音・音量・息の量・音圧など、これらのバランスによって“音色”は決まる。
音程が気になってチューニングメーターとにらめっこしてロングトーンしてるうちに、他の要素に気が回らずショボい“音色”になってしまうことはよくある話。
いっそのこと、この“音色”をいちどに判定してくれるアプリなどできないだろうか?
ブーーーっと吹いた音が
「チャーリーパーカー度70%」
とか表示されちゃったりして。

はぁ、妄想は続く…。

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

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