会話(Z BLOG 菅野 浩)

情報交換能力

日頃からレッスンのあいだの空き時間やライブ前など、ひとり喫茶店で過ごす時間が多い。
すると色んな会話が耳から入ってくる。

見るからにお金持ちそうなおじさんと、大口の契約を何とか結びたがっている不動産屋。
パートタイマーのお姉さん達の仕事の愚痴。
若いサラリーマンの不倫話。
私生活を大声で暴露しまくる女子高生たち。
ユーモア溢れるおじいちゃんとド派手なお姉さん。
商談に入る前の打ち合わせをする背広姿の上司と部下。
などなど、シチュエーションは様々。
なかても女性同士の会話は年齢に関係なく情報交換の速度と量が半端ないと思うことが非常に多い。

むかし、脳科学の本を読み漁ったことがあって、とある本に書かれていた内容によると、女性と男性の脳では決定的な違いがあるそうだ。女性の脳は男性に比べて右脳と左脳との距離が物理的に近いために脳内の情報の伝わり方が速く、人との会話のテンポが速いとのこと。確かに女性にはその通りと思う人が多い。
僕の場合、学生の頃の飲み会などで大人数で会話している時はたいてい発言の中心になることはなかった。いつも耳から入ってくる会話は脳内で分析され、すぐさま幾つかの返答をできる状態にはなっているものの、かなり高い確率で発言のタイミングは逃していた。たまに発言すると、声が通らないので声のデカい人に遮られることもしばしば。こんなことが繰り返されるとまた黙ってしまう。なのでいつも聞き役の立場。こんな僕はこの脳科学の話によってとても勇気づけられた。自分はそういう男性の脳のつくりなんだ。そして聞き役でありながら一発面白い発言をかましてやろうと虎視眈々とそのタイミングを狙うようになった。