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GFJB 5thアルバム!(Z BLOG 菅野 浩)

今年は正月から録音をしていた。
Gentle Forest Jazz Band(GFJB)のニューアルバムの録音だ。

演奏者とレコーディングエンジニアが力を合わせて完成した"未来の音"

200124_z_sugano01.png 今回はなんとアナログテープでの録音。
メンバーが皆、同空間で少ないマイクに向かい、モニター用のヘッドホンも無しにせーので録る方式。アナログ時代に数々の名作を残したカウントベイシー楽団やデュークエリントン楽団のアルバムの質感を追求してのことだった。
今回、昔のアナログ時代と違うところは、アナログテープで録音したものをPCに取り込んだ点。ミックスはアナログ卓でしかもモノラルでおこなった。これらの微調整を経て我々の時代の質感をも加わり、ビッグバンドの録音物としては前例のない面白い作品となったのではなかろうか。

メンバーの中にはアレンジャーが数人存在しており、彼らは皆DTMの知識も充実しているため、EQやエフェクトの類にこだわりが深い。それ故にMIXの段階では我々が追求する質感を求めてかなり細かいところまでレコーディングエンジニアと共に議論をし微調整を重ねた。
以前では演奏者は演奏するだけで、それ以後の工程はその専門職であるエンジニアに任せっきりにしている場面が多かったかもしれない。
それがこの20年くらいの間、安価なDTM機器の普及に伴い、録音・ミックス・マスタリングを自らこなすミュージシャンが増え、エフェクトの種類やその効果などに対する知識が豊富な演奏者が多くなった。今回の録音はそういった彼らの意見も色濃く反映されている。

演奏者、レコーディングエンジニア、オーディオリスナー、ライブリスナー、それぞれが録音物に望む音は違うのではないだろうか。
演奏者は演奏時に自分がイメージしている音と録音されたものがより近い音を望む。
レコーディングエンジニアは、人により違いがあるだろうが、個々の演者の音があとで加工しやすい音を望むかもしれない。
オーディオリスナーはそれぞれが好みのオーディオ機器でグッドサウンドな音を望むだろうし、ライブに足繁く通うライブリスナーは、ライブでしか得られない臨場感や雑味のある音を望むかもしれない。
今回の録音は、演奏者とレコーディングエンジニアが力を合わせて濃密なやりとりを経て完成した。
この作品が各リスナーにどのように受け入れられるかは発売されてみないとわからないことだが、今回お世話になったエンジニア葛西敏彦氏の言葉をお借りして僕らの気持ちを表すとこうだ。
~以下、葛西氏のTwitterより引用~
現代に生きるレコーディングエンジニア葛西氏の興奮度合いが伝わってくる。まさに僕らと同じ気持ちだ。"未来の音"是非皆さんも体験していただきたい。
 

Gentle Forest Jazz Band 5thアルバム「GENTLEMAN’s BAG」特設サイト

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

公式サイトのライブスケジュールはこちら!

菅野さんが参加している
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