< >

記事

厳選した音楽関連の記事をピックアップ!

最近のあれこれ(Z BLOG 菅野 浩)

「多少の波」がやってきている

前回のZ BLOGで、「世間的にミュージシャンは不安定な職業として認識されているが、それも慣れてしまえば日々のルーティンは多少の波はあれど割と安定している。」と書いたが、まさに今、その「多少の波」がやってきている。新型コロナウイルスの影響で多くの催事が中止または延期となり、僕もイベント仕事が数本キャンセルになった。

こんな時に思う、「また来たか」と。

ミュージシャン稼業は天災や景気など、社会の流れに簡単に流される。僕が経験しただけでも、リーマンショック、東日本大震災の時は大変だった。その他、mp3やサブスクの台頭によりCDが売れなくなった、台風でライブが中止になった、など沢山ある。

長期間、週一回やっていたホテルでの演奏が打ち切りになった時、今でも心に残っている先輩ミュージシャンの言葉がある。
「我々は浮き草稼業ですから」
え~、先輩!何か改善策を考えて提案することもせずにそのまま受け入れるんですか!
と思ったが、その潔さに何かを感じた。
その先輩は無駄に失望せず、きっと次に何をするかを考えていたのだろう。それは他の仕事を探すことかもしれないし、別のことかもしれない。
そう思った僕は、肩の荷が降り、前向きな建設的な気持ちになった。
無駄に嘆くよりも練習しよう。
お陰で新たな技を習得することができ、災い転じて福となった。

不運続きの世代

話は変わって、僕と同じ1973年生まれの世代は、つくづく不運続きだなぁ、と。
1973年は第二次ベビーブームが全盛で、出生数はかなりのものだったが、この年に起きたオイルショックの影響で、紙オムツやトイレットペーパーの入手に親たちは苦労したそうだ。
80年代はバブル景気で調子良かったが、バブル崩壊が世に蔓延した頃に僕ら世代は社会人となった。就職氷河期。
一流企業に勤めることができたとしても日本経済が低迷するあいだに終身雇用制は崩れ、リーマンショック、東日本大震災と大打撃を喰らい続け、会社員と言えども転職や老後の不安が付きまとう時代へ。
あれもこれも働き盛りの年頃。

僕らの世代以降は、国や会社に頼らず自分でなんとかしなければいけないと思ってる人が多い世代なんですよね。

「人生で成功するために重要なこと」とは?

そして先日、世界22カ国で行われた意識調査アンケートのニュースに目を奪われた。
質問と回答は以下のとおり。

「人生で成功するために重要なこと」とは?
【世界】
1.一生懸命働くこと
2.変化を許容
3.ふさわしい人とのつながり

【日本】
1.一生懸命働くこと
2.幸運
3.社会的平等

【日本】は2位に「幸運」とあり、3位には「社会的平等」とありますが、この意識、一般的なんですかね?
一生懸命働くけど、運が良くてみんな平等でないとやってられないよね。ってこと?
「運」のせいにして諦めの風潮があるのか日本人?みんなそうなの?
いや、何かできることがあるはずだ。
と強く思う。
こういった調査は全て正しく反映されてるとは思わないが、僕は【世界】のほうがもっともだと思っている。

新型コロナウイルスに翻弄されているいま、東日本大震災の後もそうだったが、人々の「意識」が変わる時期でもある。自粛ムードで家に引き籠る時間が増えるのなら無駄に失望したり嘆くではなく、社会や自分の未来に想いを巡らし、備える時間ができたと思ってみてはどうだろうか。

一刻も早い事態の収束を願ってます。

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

公式サイトのライブスケジュールはこちら!

菅野さんが参加している
Z EXPRESS BIG BANDの紹介ページはこちら

記事の一覧に戻る