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不況期と音楽(Z BLOG 菅野 浩)

新型コロナウイルスの今後が不透明な昨今、
不安要素は尽きない。どのくらい長引くのかその規模もまだわからないが、不況期に突入したことは確実。目に見えない侵略者に攻め込まれている感がなんとももどかしい。いまミュージシャンや音楽関係者は被害を受けまくりなので、皆、戸惑いを隠せずにいるのが現状だ。

前回のブログ で、「我々は浮き草稼業」という話を出したが、浮き草であり続けるにもコツがいる。そのコツとして日頃から考えていることを、備忘録の意味も含めてここに記しておく。

浮き草稼業を続けるコツとは

■この事態を乗り切れる経済的体力を日頃から用意しておく。
→具体的には、
・貯金や貯蓄をする。
・ライブ、録音、レッスン、配信などの仕事を分散しておく。
・音楽以外の収入源の確保。

■長期化した場合の策を用意しておく。
→これはいちばん厄介で、今後も大きなイベントが無く、ライブでも収益を見込めない状況が続くのならば音楽以外の収入源の確保をするしかない。あとは節約。

■事態が収束した場合に行動すべきことを用意しておく。
→生活していくあらゆる場面で何が良いことなのか機会あるたびに身近な人と話し合っていくと良いと思う。
あとは今回自分を見つめ直す時間ができたので思うところを素直に音楽に変換していくことかなと。

不況期に趣味としての魅力を増す音楽

そういえば、このような不況期には音楽人口が増えるという話を聞いたことがある。
リスナーとして音楽を趣味にしている人は、今ではひと月千円ほどのサブスクに契約すれば、何十万曲という楽曲が聴き放題。また、楽器演奏を趣味にしている人は、楽器購入の初期投資にお金はかかるが、練習している間はタダ。練習の時間と場所の確保に少し苦労するものの、その出費もさほど大きくはない。
この継続性とお財布への優しさが、不況期には趣味としての魅力を増すとのことだ。
対照的なのは旅行を趣味にしている人。お金はかかるのに数日で終わってしまうので、継続性は無くお財布へも厳しい。
これ本当かなぁ、と思っていたけれど、東日本大震災のあと、生徒が増えたという音楽教室の先生を何人も見ている。それ以来レッスン業務は大切な位置づけになった。
あながち否定できないようだ。
ここでバブル崩壊後に起きたことを考えてみよう。
・ジャズ界は?
1990年代後半から、クラシックしか教えてなかった音楽大学にジャズ科を設置するところが増えた。優秀な演奏者が増えてるじゃないか。
・ジャズクラブは?
老舗のお店が閉店する話を時折聞くが、新規オープンするお店も一定数あり、また、ノンジャンルでライブを提供するお店も増えているので、数はあまり変わらない。むしろ増えてる?
・ロックやJ-POP界は?
野外フェスが相当盛り上がってる。バンドも観客も増えてるじゃないか。
・アイドル界は?
大人数化したアイドルグループが増えてるじゃないか。
・インターネットでは?
動画配信サイトで楽器演奏や歌、レッスン動画を投稿する人が沢山出てきた。こちらも増えてるじゃないか。

音楽やるのにこの時代はそんなに悪くないんじゃない?

と、前向きに考えている。

こんな時期でも、音楽をやりたい、聴きたいと思っている人が沢山いることが、周囲から伝わってきます。それは生徒さんだったり、ミュージシャンだったり、ライブ好きな方だったり。
いまはその気持ちに感謝しつつ、仕込み時期と思って何かやってますので、しばらくお待ちください(^^)

皆さんお気をつけて。

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

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