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お酒(Z BLOG 菅野 浩)

今回は僕が大好きなお酒にまつわるお話です。

まずは僕の好みを...

ビール、テキーラ、焼酎、日本酒、ウイスキー、ワイン、何でも飲むが、いちばん体に合っているのは、テキーラか芋焼酎。
テキーラと聞くと、強い酒のイメージを持っている人が多いけど、氷多めのロックにしてゆっくり溶かしながら飲むのが僕のスタイル。
テキーラをロックで飲む客なんて少ないので、お店の人はだいたい僕のことを覚えてくれるようだ。
芋焼酎を飲むときは、ロックかお湯割り。
こちらもロックのときは氷多めが好き。
お湯割りのときは、「だれやめ」という鹿児島弁の意味を、ほろ酔い顔で幾度となく解説してくれた今は亡き鹿児島の祖父を思い出す。
・テキーラはテンションアゲ系
・芋焼酎はじっくり郷愁系
といった分類をしてシチュエーションによって飲み分けている。

お酒が好きなので飲み会に呼ばれることもしばしば。
そこには様々な酔人がいる。
陽気になる人。
よく笑う人。
崩れていく人。
うるさくなる人。
暗くなる人。
などなど。
そんな中、僕はいつもおとなしく盛り上がっている。
ミュージシャン同士で飲むのも他業種の人と飲むのも、たいてい楽しんでいる。

ミュージシャンとお酒

トランペットのマイルス・デイヴィスは、演奏活動から離れていた時期、ずっとハイネケンを飲んでいたそうだ。
マイルスの復帰後、デイヴ・ホランドがマイルスのバンドに参加した当初、デイブはリハーサルをやるからとマイルスに言われ、彼の自宅に赴くと、いきなりメンバー達との飲み会が始まった。 それも、ただひたすらと…。
その状況にたまりかねたデイヴが、
「リハーサルはやらないのか?」
とマイルスに尋ねると、
「もうこんなにやったじゃないか」
と言われたそうだ。
バンドという集団は、大企業集団とは違って少人数のベンチャー企業のようなもの。
皆同じ目的に向かって活動する運命共同体。個々の責任は重く、窓際族は許されない。
問題が生じれば納得いくまでとことん話し合い、新しいメンバーが入ってきたときには、その人との距離感を縮めることを重んじる。
マイルスはそこを大事にしていたのかと思う。
その時の有効な手段が飲み会だったのだろう。

ポール・デスモンドは、とてもお酒が好きだったそうだ。
「ドライマティーニのような音を奏でたい」
という彼の名言から察するに、キツイお酒が好きだったんだろうなと。
ならば僕が目指すは、
「芋焼酎お湯割りのような音」
だろうか(笑)

身近なミュージシャンでは、数年前、とあるベテランの日本人トランペッターと共演したときのこと。
演奏が2ステージあるライブで彼は開演前からお酒を飲んでいた。
1stステージを難なく終え、休憩時に彼の姿が見当たらないのでお店の外へ出てみると、彼はそこでワンカップの日本酒を飲んでいた。
明らかに開演前よりも酔いが増している様子。
「うわ~、大丈夫かな、そんなに飲んじゃって…。」
と僕は思っていたが、2ndステージでの彼のソロは、そんな僕の心配をよそに素晴らしく説得力のあるソロを展開していた。
それは決して酔い任せの乱暴なものではなく落ち着いた内容だったのを記憶している。
お酒好きの僕は、彼に更なる尊敬の念を抱くこととなった。
とうてい真似できないことだが…。

長々とお酒にまつわる話をしましたが、
皆さん、お酒はほどほどに。
一番大事で楽しいことは、もちろん演奏することだけれど、昨今のように演奏する機会を奪われると、自動的に飲み会の機会までも僕らは制限される。

「安心して飲み会をしたい」

一刻も早くライブやイベント等の現場が正常化する事を願ってます。

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

公式サイトのライブスケジュールはこちら!

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