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ミュージシャンのテレワーク(Z BLOG 菅野 浩)

今回は、ミュージシャンの仕事を大まかに以下の4つに分類し、それぞれのテレワークを収益面も含めて考えてみた。

ミュージシャンの仕事と収益

【1.作編曲】
たいていは部屋に1人引き籠もっての作業なので、もともとテレワークですね。
自分のバンドのために作編曲をするのは自由だが、その時点では収益ゼロ。
自らのライブなどで披露した時点で利益は生まれる。後々ヒットすればその収益性は未知数。
また、クライアントから依頼された場合は即座に利益を生む。

【2.楽曲制作】
作編曲・録音作業のほか、ミキシングやマスタリングも含む内容。
レコーディングエンジニアを含む数人でスタジオに引き籠もり録音、そしてリバーブやEQなどのエフェクト調整をやるので、これはテレワークとは言えないか。
しかし、今ではDTM環境があればどの作業も1人でできるので完全なテレワークも可能。
収益面では、低予算でアルバム制作ができる時代になったとはいえ、制作時には幾らかのまとまった資金が必要。
スポンサーがいれば良いが、それを自らが負担するのならば、制作した時点では赤字。
完成した楽曲やアルバムを、CDや配信などで販売することによって収益は生まれる。
制作費をカバーできるほど売れないうちは赤字。

【3.ライブ】
ライブハウスに集客してのライブはテレワークではないが、ここ数年増えてきたライブ配信はテレワークに該当するかと。
バンドメンバーは1箇所に集結する必要があるものの、ライブ配信は遠隔地にそのライブを映像として届けることができる。
無料のライブ配信は収益ゼロ。
課金システム(広告収入も含む)が整ったライブ配信は収益有り。

【4.レッスン】
生徒さんと同室対面での個人レッスンやグループレッスンは違うが、WEBレッスンは該当する。
動画サイトに録画したレッスン動画を載せるのは、掲載時点では収益ゼロ。
そのフォロワー数や再生回数によって広告収入が生まれれば収益有り。
リアルタイムのWEBレッスンは収益有り。

音楽配信のこれから

やはり作編曲は昔からテレワークと言えますが、それは今後も変わらないでしょう。
近年盛り上がっているDTM、ライブ配信、レッスン動画、WEBレッスンなどは、今後は更に加熱していくことが予想される。
どれもインターネットに関わる分野。
やり方次第で収益を生むので、この時期、なんとかしてこれらの環境を整えたいと思っているミュージシャンは多いと思う。

問題はそのクオリティ。
音質・画質・リアルタイム感。
これは収録機器・視聴機器・通信速度などの問題だ。

音質悪いし~
画質悪いし~
遅れるし~
機材高いし~
途切れるし~
全然ダメじゃん!

という理由で、ライブ配信、WEBレッスンを躊躇している人は多いと思う。
それゆえに予算を掛けて高品質なミュージックビデオを作り、動画サイトでの広告収入を狙うアーティストは多い。
リアルタイムでライブ配信したとしても、ほとんどが無料でやっているのが現状だ。

しかし、収録機器・視聴機器は、PCなどの低価格化に見るように、高品質な機器は近い将来安くなるはず。場面によっては今でも十分なくらいだ。
そして時は2020年。
新しい通信規格の5Gがスタート。
高速通信網のインフラ整備は更に進化する。
すると各コンテンツの満足度も高くなる。
ということは、課金システムも拡充しやすくなるということだ。
演奏者としては、ここの可能性に期待したい。

そしてまた、ネット上のコンテンツが充実すればするほど、ライブ会場は人とリアルに繋がれる場として、その存在意義を高めることになるのではなかろうか。

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

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