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たった3音色でPretenderをオシャレにアレンジ(中野 正英)

天邪鬼な演奏スタイル!?

エレクトーンプレイヤーの中野正英です。
早速ですが、私の演奏動画を紹介させていただきます。
エレクトーンは1人でもまるで複数人で演奏しているかのような豪華で迫力のあるサウンドが醍醐味であり、このようなスタイルで演奏するのが近年では一般的です。
1959年に誕生し、アナログ音源からデジタル音源へエレクトロニクスの発展とともに進化し高度な質の高い音色やエフェクトが搭載され、鍵盤では再現できなかった管楽器のグリッサンドなども表現できるようになりました。
近代技術の進化を体感出来る楽器ではないでしょうか。電子楽器ならではの面白い所ですね。

街中で開催されているコンサートやYouTubeでの演奏投稿動画でもこのような演奏スタイルがほとんどです。
当然、エレクトーンは膨大な音色数が搭載されており、それらを綿密に組み合わせていきます。

…しかし今回はあえて3音色だけで演奏してみました(使用機種:ELS-02C)。
何とも天邪鬼な発想です(笑)
一種の手抜きにも見えますが、音色や機能に依存しない演奏スタイルこそミュージシャンの本質が問われるのではないかと思います!
と言いましても、機種のもつ機能に依存しない演奏は、エレクトーンを学ぶ上で重要視されており、学生時代からその場で楽曲名の指示を受け、自分で音色を選び即興演奏する練習を積み重ねてきました。

さて、今回使用した3つの音色の内訳は….
・上鍵盤はS-ナイロンギター1
・下鍵盤はS-ピアノ2
・ペダル鍵盤はS-アコースティックベース2 です。
音色名冒頭にある〝S〟はスーパーアーティキュレーションボイスという現行機種搭載の新音源で、実際にその楽器を演奏しているようなニュアンスや音を表現できる音色です。
ココまで使用音色がシンプルだと、音色の質感もお分かりいただけるかと思います。
例えば、上鍵盤で演奏しているS-ナイロンギター1は、ナイロン弦特有の弦の擦れる音、運指によって偶発的に鳴るベンド効果や離鍵時にはナイロン弦をミュートする際に生じる音など、本来鍵盤演奏では鳴ることの無い音までもサンプリングされており、奏者側としては、演奏時の高揚感を煽ってくれます。
リズムは予めシーケンスで組んでいますが、こちらもカホンのみで、カホン奏者が用いる範囲のパーカッション(シンバルやタンバリン)を一部使用したごくシンプルなモノです。

今回のようなカルテットによるセッションのようなサウンドでありながらも、演奏者は私1人なので、自由に和音を選んで気軽に演奏しています。このような知識や経験は他楽器と共演する際も生きてきます。
実際のセッションではメロディー・コード・ベース・オブリガート・ソロパートなど、その場で何を演奏すべきなのかという判断をしていきます。様々な音色を即興で奏でられるということは、各パートの音楽的な役割を理解でき、演奏で補うことが出来るようにもなっていきます。
綿密に組み込まれたエレクトーン演奏も迫力満載で面白いですが、シンプルなスタイルも演奏していて楽しいです。またエレクトーン演奏経験の無い方でも視覚的に楽しめるような演奏動画にもなっているのではないかと思います。

名曲とは…

今回の演奏曲は、今をときめく大人気バンドOfficial髭男dismの〝Pretender〟です。
流行曲でありますが、既に名曲だとも思っています。
旋律の工夫・コードやシンコペーションのアイディアなど、名曲はどんなスタイル(アレンジ)で演奏しても楽曲の軸がブレないということを改めて思いました。
素晴らしいですね。私もこのような曲が書けるようになりたいものです。

実に、エレクトーンの演奏スタイルは多種多様とお話しして参りましたが、〝百聞は一見にしかず〟演奏動画をご覧ください。あわせてチャンネル登録も頂けると、次なる動画制作のモチベーションにも繋がります。
開設したばかりのチャンネルですが、エレクトーンを中心にしつつも、DTMを使った作品やレクチャーも今後公開出来たらと思っています。また戯言と題しましてテロップにてエレクトーンについて・楽曲や音楽理論について・またくだらない余談雑談などについても語っています。

どうぞ高評価&チャンネル登録お願いいたします!
 

ele_nakano_prof.jpg中野 正英(なかの まさひで)プロフィール
エレクトーンプレイヤー
東京都出身。ヤマハエレクトーンコンクール2008で第2位受賞後、音楽活動を開始。国内でのコンサート活動の他、'10年中国8都市、'11年中国9都市/香港/シンガポール、'12年中国3都市、'13年タイ、'15年マレーシア、'16年中国6都市、'17年シンガポール、'18年台湾3都市、でコンサートツアーやイベント出演も行う。'12年セルフプロデュースライブ「LIVE.1」を開催。'13年1st.CD「gonna be brave」をリリース。ヴァイオリ二スト中西俊博プロデュース 「中野正英×ケナン・ルイ・ウィジャヤ」を東京と大阪で開催。'15年ポップスコア『ボレロ-electro remix-』」を発刊。発売記念ライブも開催。'18年2nd.CD「いちばん、たいせつなもの。」と同タイトル エレクトーン曲集をリリースし、発売記念ライブも開催。
また「ヤマハ音楽教室」Webムービーへの楽曲提供やヤマハホール館内音楽制作など作曲家としても活動している。

Twitter @masahide_nakano
 

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