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身体のこと(Z BLOG 菅野 浩)

ミュージシャンの職業病

僕は右肩を故障している。
楽器演奏や楽器運搬から来る身体の故障は、様々な症状があるけれど、僕の場合は肩凝り、頸椎損傷、手の痺れ。
理由は明確で、演奏時の継続的な首への負荷と、いまは廃業してしまったバリトンサックスを頻繁に演奏していた頃にバリトンをいつも右肩に掛けて電車移動していたことが原因だ。
当時はバリトンを右肩に、アルトを左肩に掛けて移動していたことも時折あった。
でもなんとか凌いでいた。
けれども途中から右手親指に痺れを感じるようになり、整骨院へ通うようになった。
どうやら頸椎損傷とのこと。
それ以上悪化しないために車が欲しくなり、
免許を取った。
車を持てるよう引越しもした。
にもかかわらず、定期的にやっていたバリトンの仕事が無くなったので、車は必要性も無くなり結局持たずじまい。
でも親指の痺れと肩の凝りは継続。
リーマンショックと東日本大震災を機にバリトン廃業を決意。
すると、右手親指の痺れは無くなり、正常な感覚に戻った。
これ以来、肩の凝りは常態化していたけれど、サックス吹きってみんなそうだよね、
こんなもんだよね。
と思い、日々平穏に過ごしていた。

そして今回のコロナ禍。
僕は音出し不可物件に住んでいるので、3月下旬からサックスをほとんど吹いていない。
自宅から歩いて10分ほどのところに多摩川があるので河川敷に行って三密を避けてサックス吹けば良いのだけど、なかなか気が向かない。
リードに手で触れる。
楽器に手で触れる。
いちいち気を使って消毒したりするのが億劫だからだ。
近所のリハーサルスタジオは営業を再開したが、頻繁に通えるほどお金を使いたくないしこちらも消毒云々が億劫。
しばらくは良い休養期間として、おとなしくしていよう。
家でクロマチックハーモニカは練習できるんだからハーモニカ上達に絶好の機会ではないか。

そんな思いで過ごしていたら、なんと右肩の痛みと痺れが復活してきてしまった。
今回の引き金は寝違えたことにあるが、いつも以上に長引いた。
これはサックスを継続的に首からぶら下げることによってある意味安定していた身体が、サックスを吹かなくなって元の状態に戻ろうとしているからだろうか。
それとも度を越してしまって完全に壊れてしまったのだろうか。
こんな状況でもテレワークセッションの機会があり、サックスを吹く機会が数回あったのだけど、楽器を吹くとその後2・3日の間は痛みが消え去る。
そういえば学生の頃、2・3日楽器を吹かないと肩あたりの節々に違和感を感じてたっけ。
あ~、完全に職業病なのだな~。

よし、身体をニュートラルに整えよう!

と思い、その後は整体やヨガの動画を見まくり、効果的なストレッチを施し、筋トレを始めた。
すると、慢性化していた肩の凝りはだいぶ軽減され、右肩の痛みと右手指の痺れは無くなった。
そしていくつか新しい発見があった。
どうやら頸椎を保護するには菱形筋という肩甲骨を引き寄せる筋肉が大事のようだ。

ストレッチと筋トレによって、いまは痺れや痛みは無いが、なんとなくの違和感はある。
もっともっとニュートラルな状態に持っていけると思う。
コロナ禍が去った頃にはマッチョになっているかもしれないww
ジェイソン・ステイサムのようにダークスーツの似合う格好いい立ち姿なっているかもしれないww
身体がよりニュートラルな状態でサックスを構えるられるようになると考えれば、楽器が吹けないこの時期は、そんなに悪くないのではないだろうか。
みなさん、生活環境の変化で思いもしなかった身体の変化があると思いますので、どうかお気をつけてお過ごし下さい。

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

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