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簡単だけど弾き映えする!クラシック曲 ~弾いて楽しいピアノ楽曲の紹介~(伊藤 優里)

こんにちは。ヤマハピアノデモンストレーターの伊藤 優里です。前回の記事では大好きな映画、ディズニーの音楽についてお話しましたが、今回はクラシック曲のアレンジ楽譜をご紹介します!

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「展覧会の絵」よりプロムナード(ムソルグスキー)ロシアの作曲家、ムソルグスキーによって作られた「展覧会の絵」

友人だった画家のガルトマンが39歳の若さで亡くなり、遺作展覧会に訪れたときに見た10枚の絵から着想を得て出来た作品です。ムソルグスキーはピアノ組曲として作りましたが、50年位のちにフランスの作曲家ラヴェルがオーケストラ版に編曲したことで世界に広まり、有名曲となりました。
こちらがよく聴かれるオーケストラ版です。
♪「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)※曲が始まるのは1‘25’‘~
曲の長さに驚きましたか??
そうなんです。単音でインパクトのあるメロディーから始まり、展覧会の10枚の絵を巡っていくこの曲は演奏時間が30分を越えます。
〇プロムナード
1:小人
〇プロムナード
2:古城
〇プロムナード
3:テュイルリ―、遊んだあとの子どものけんか
4:ブイドロ(牛車)
〇プロムナード
5:卵の殻をつけたひなどりのバレエ
6:ザムエル・ゴルデンベルクとシュムイレ
〇プロムナード(ラヴェル版はなし)
7:リモージュの市場
8:カタコンブ-ローマ時代の墓
-死せる言葉を以て死者と共に
9:鶏の足の上に建っている小屋-バーバ・ヤガー
10:キエフの大きな門

10個のテーマの間にたびたび出てくるのが、プロムナード。ここはムソルグスキー自身が絵と絵の間を歩く様子だそうです。箇所によって調や雰囲気が違うのも、ムソルグスキーの心境が表れているみたいで面白いですね。

ムソルグスキー「展覧会の絵」をさまざまなアレンジ楽譜で

全曲を演奏するのはとても大変ですが、欲しい楽譜を1曲からWebで簡単購入できる「ぷりんと楽譜」には、プロムナードのみのアレンジをピアノでレベル別に楽しむ楽譜がたくさんあります。
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まず初級の方向けにこちら。
★組曲 「展覧会の絵」 プロムナードより ピアノ(ソロ) / 初級

ピアノに多い右手がメロディ、左手が伴奏、という形でなく、左手もある程度独立した動きがあって、バッハみたいにそれぞれ旋律を弾く練習にも良さそうです。
また原曲と同じように、四分の五拍子と、四分の六拍子というあまり馴染みのない拍子の連続で書かれています。拍子によって曲の聴き方、聴こえ方も全く変わってきます。自分で演奏してみる事で、原曲を聴いた時の印象もガラッと変わるかも?
続いて、もう少し音に厚みが欲しい!という方にはこちら。

★組曲「展覧会の絵」より プロムナード ピアノ(ソロ) / 中級

右手にハーモニーが加わり、響きがぐっと華やかになります。左手のオクターブが届かない…という方は下の音だけでも十分雰囲気が出ますよ。

そして最後に番外編!
★組曲『展覧会の絵』より「プロムナード~キエフの大門」 ピアノ(連弾) / 上級

こちらは連弾用のアレンジです。
プロムナードと最終曲キエフの大きな門がメドレーのようになっています。この「展覧会の絵」、テレビ番組『ナニコレ珍百景』で使用されている曲として聴きなじみがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
長大な曲の最後の部分(先ほどの動画では34’53”くらいです)が使用されていて、このアレンジではその部分が演奏できます。笑
連弾なので二人で演奏するのはもちろん、例えばお家のピアノが自動演奏機能付きだったり電子ピアノで録音機能があったら、片方のパートを録音してそれに合わせて演奏する、「一人連弾」でも演奏が楽しめます。

一人で両パート練習するのはなかなか大変ですが、時間をかけて一曲仕上げてみるのはいかかでしょうか?

今回はムソルグスキー「展覧会の絵」を、さまざまなアレンジ楽譜でご紹介しました。
次回は数曲、弾き映えのするクラシック曲のアレンジ楽譜をご紹介いたします!

欲しい曲を1曲から簡単購入「ぷりんと楽譜」はこちら

piano_ito_prof.jpg伊藤 優里(いとう ゆり)プロフィール
神奈川県出身。4歳よりピアノを始める。
桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部を経て同大学研究科修了。
第25回かながわ音楽コンクールシニアピアノ部門第1位。入賞記念コンサートにて神奈川フィルハーモニー管弦楽団とショパンのピアノ協奏曲を共演。
大学在学中よりヤマハピアノデモンストレーターとして活動を始める。
中学校時代には吹奏楽部に所属していた事から多方面の音楽に関心を持ち、本格的なクラシック曲から映画・ミュージカル音楽やジブリ、ディズニー等幅広いジャンルの演奏にも力を入れている。また近年は合唱や声楽、器楽とのアンサンブルのコンサートや、伴奏ピアニストとしても演奏活動を行っている。

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