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だからピアノはおもしろい!ピアノ演奏の楽しみの秘密~講師がそっと教えます!ピアノがもっと楽しくなる話~(且田 恭美子)

こんにちは。ピアノデモンストレーターの且田 恭美子です。
私は時々、「ピアノの楽しさって何だろう?」と考えることがあります。
そんな疑問を持つこともなく、毎日楽しくピアノに向かっていらっしゃる方も多いと思いますが…
もちろん好きなことは、なぜ好きかを意識せずにとにかく夢中になれるものではありますが、でもそれは「本能的にその真の魅力に気づいているから」だと思うのです。どんなことも極めるにはたくさんの努力が必要ですが、その過程の楽しさ、上達したときにわかる楽しさなど、色々なところにその魅力は散りばめられています。
という事で今回は、「ピアノの楽しさって何だろう?ピアノ演奏の楽しみの秘密」について、私なりに探ってみたいと思います。

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1.じぶんの指で音楽を奏でる喜び

ピアノは追究していくととっても奥の深い楽器ではありますが、誰でもポンっと鍵盤を押せば音が鳴るので、初めて挑戦するかたにももってこい!の楽器です。
親指で(ド)、人差し指で(レ)、中指で(ミ)の鍵盤を弾く…。
こういったところから順番にはじまり、いつも聴いていたお馴染みのメロディーをついに自分の指で奏でられたときには、大人も子供も皆やっぱり嬉しいですよね。
右手でメロディーを弾けるようになったら今度は左手、単音で弾けたら和音、というように少しずつ音楽を立体的に、鮮やかに彩っていくなかでテクニックを身につけていくことができる、というのが大きな魅力です。

また、ピアノは『メロディー・ハーモニー・リズム(音楽の三大要素)』を、一人で奏でることができます。色々な楽器にも通じる音楽の基礎でもあり、ピアノ演奏の醍醐味のひとつです。
「弾けた!うれしい!楽しい!」となったら、きっともう次のステップ。どんどん色んな曲を弾きたくなってきますね。さあ、でもピアノ演奏の楽しみはまだここが入り口。音を間違えずに弾けた!という喜びだけではもったいない!では次の楽しいポイントは何でしょうか?

2.同じピアノで演奏しても弾く人の個性が出る!表現の魅力

ピアノは指をいっぱい動かして演奏する。たしかにその通りではあるのですが、音を奏でるということの先には、「表現する楽しさ」が待っています。ピアノをはじめたばかりのお子さんでも、「元気よく」とか、「優しい感じ」「キラキラと輝くような」「ちょっと悲しい気持ち」など、イメージを膨らませることでピアノの音色を変化させ、その曲にあった音を作り出していくことができます。歌手の方が、感情を込めて歌っているのと同じように、ピアノも歌うようにピアノの音に気持ちを込めるのです。

もしもウキウキはずんだ音で弾きたいのに、なんだか思った通りにはずんで弾けない、なんていう時があれば、それを表現するテクニックを身につけるための指の練習が必要になってきます。
つまり「指の練習=自分の思い描いた表現をするため」に大事なことなのです。当たり前だよ!と思われるかもしれませんが、一生懸命に弾いていると意外に見失いがちなことかな、と思います。
こういう風に弾きたいからこの練習をしているのだ、と目的や目標がわかっていると、単調な指の練習にも、より身が入るかもしれません。
指先に気持ちを込め(タッチを変えて)、音を変化させ表現すると同じピアノで演奏しても、弾く人によって音色が変わる。一人ひとりの個性がピアノの音に表われるなんておもしろいですよね!もしあまり意識したことがなかったな、というかたがいたらぜひ、今弾いている曲はどんな雰囲気の曲かな…とイメージをたくさん膨らませて弾いてみてくださいね。きっと、さっきまでとは少し違う音色がきこえてきますよ!

3.終わりなき旅

そして最後の魅力。それは「表現」にも通じる事ですが、「年齢によって経験によって、演奏が変わってくる」という事です。
私はピアノの先生に「たくさんの芸術に触れ、色々な経験をしなさいね」といわれてきました。今まで見たことのない景色や、感じたことのない思い、良い事もそうでない事も様々な経験がその人をつくり、それが音楽にも表われます。
この曲は私にはまだまだ表現できないな、もっと年を重ねて弾いてみたいな…ということもあれば、子供の頃に弾いた曲をもう一度大人になって弾いてみたら、当時とはまた違う魅力に気付いた…ということもあります。いつか弾いた思い出の曲、いま弾いたらどんな演奏になるでしょうか。
ピアノの演奏は、これで完成!終わり!ということはなく、いつまでも続く「終わりなき旅」だと私は思っています。

今回ご紹介したことは、ピアノ演奏の楽しみのごく一部。まだまだたくさんの魅力が奥深く広がっています。皆さんもぜひピアノで楽しい旅に出てみませんか?

piano_katsuda_prof.jpg且田 恭美子(かつだ くみこ)プロフィール
3歳よりピアノを始める。ヤマハ音楽教室幼児科、ジュニア専門コース上級科を経て、東京音楽大学ピアノ科及び同音楽大学大学院を修了。
数々のコンクールでの活躍を経て、静岡県知事賞受賞、2009年には浜松国際ピアノアカデミーを受講、ピティナピアノコンペティション特級全国大会セミファイナル入選。 また、(財)練馬区文化振興協会主催新人演奏会に出演し東京ニューシティ管弦楽団とも共演した。
2006年よりヤマハピアノデモンストレーターとしても活動し、各地で演奏活動を行うと共にピアノ講師として後進の指導にあたる。

ホームページ https://kumikokatsudapf.wixsite.com/kkpf
ブログ https://ameblo.jp/k-umiko

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