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魅惑のピアノルーム~『一弾一会』クラビノーバCVPシリーズ 楽しみとの出会い(日下 純)

こんにちは。クラビノーバデモンストレーターの日下純です。前回はクラビノーバ全体のラインナップのご紹介をさせていただいたが、これよりはじまる「CVPシリーズの楽しみ」の第一弾は、ピアノソロからバンドセッションまで楽しめる『ピアノルーム』の紹介をしたい。

憧れのコンサートグランドピアノを弾いてみる

今回は2015年に発売されたクラビノーバCVP-709を使って説明をしよう。
※最新のCVP-800シリーズにも同様の機能があります

まず電源を入れたら、操作パネル中央(やや右)『ピアノルーム』のボタンを押してみる。

200605_piano_kusaka02_01.jpg
楽器中央のディスプレイには、ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」が登場する。まずは目をつぶって、ひとつの鍵盤を様々なタッチで連打して頂きたい。
弱く弱く鍵盤を押すppp(ピアニッシシモ)から、非常に強く弾くfff(フォルテッシシモ)まで、タッチによって音の強弱はもちろん、音質の自然な変化を感じられる。
これが、前回記した「タッチに対して、出てくる音の表現力がアコースティックピアノと何ら違和感がない」という事である。特にpppの表現力は格別だ。
また、ペダルを踏んで演奏すると微妙な踏み方によって、音の膨らみや表情も変化する。
まるでグランドピアノか?と錯覚してしまう、自然な重みの木製鍵盤で思うままに操れる豊かな音の表現力。
繊細かつきらびやかな音を持つヤマハCFXが、クラビノーバで演奏出来る…この上ない喜びだ。

さて、ディスプレイの『グランドピアノ大屋根』のてっぺん部分に指を軽く触れてみる。
200605_piano_kusaka02_02.jpg
そのまま指を上下させると「大屋根の開閉」が出来、(機種により違うものもあるが、2013年以降のCVPシリーズはタッチパネルになっている!)しかも、ピアノ自体の音質も同時に変化させられるのだ。「少し静かに柔らかい音質で演奏したい」という時は、完全に大屋根を閉めて弾くのも良し!である。
続いてディスプレイ内のグランドピアノの背景を1度タッチしてもらいたい。
200605_piano_kusaka02_03.jpg
ディスプレイ下に、演奏のシチュエーションをあらわす画が出てくる。
タッチして選ぶとそれぞれ違った音の残響感が楽しめる。『大聖堂』のシチュエーションはなかなか面白い。私は、あえて『オフ』を選び、残響効果無しで、速いパッセージや、「響きでごまかした演奏をしていないか?」のチェックもしている。
素の自分と向き合いたい時には是非お試しあれ!

ピアノ練習にお薦め!

さて、ここで、ピアノ学習者にお薦めの機能、『メトロノーム』と『録音』を紹介したい。
ディスプレイ右下に、「メトロノーム」のマークがある。
200605_piano_kusaka02_04.jpg
このメトロノームは、拍子を変えたり、ベル音を出すことは出来ないが、どんな拍子でも、テンポを細かく設定出来るので練習に最適だ。
『タップ』というマークは、自分のテンポを指示出来る凄い機能。
「1、2、3、4」と、自身の出すカウントと同時に『タップ』を軽く叩いていく。
すると、カウントしたテンポでメトロノームがスタートし、その速さが表示され練習出来るのだ。

『録音』も簡単だ。ディスプレイ左下の、『赤丸』を押す。もうこれで、録音待機状態。
鍵盤を弾き始めると同時に録音が始まる。
200605_piano_kusaka02_05.jpg
弾き終えたら、もう一度赤マークを押す。
保存の指示が出るので、保存。
再生は、赤丸マークの隣『♫』マークを押す。
ソングリストから選曲して再生。
200605_piano_kusaka02_06.jpg
このように簡単に録音が出来、すぐに自分の演奏を聴ける。
レパートリーの仕上げ時、また発表会前の演奏をチェックなど、自身の演奏を客感的に聴いてみるという体験も、上達への一歩である。

さらにもう一つ欲張りな機能

ディスプレイ内のグランドピアノに軽くタッチしてみる。すると様々なピアノを選択することが出来る。
200605_piano_kusaka02_07.jpg
その中でも、CFXグランドに並び特にお薦めなのが、『ベーゼンドルファー インペリアル』
深く甘く優しい音を持つ、ウィーンのグランドピアノ。
私はこれでJAZZのバラードや、クラシックだと、ドビュッシー『月の光』、ベートーヴェン『悲愴第二楽章』、シューマン『トロイメライ』など、静かな曲の演奏を楽しんでいる。

複数台のアコースティクピアノを自宅に持つなど、なかなか出来ないことだが、CVPシリーズは電子ピアノだからこそ、曲によってお好みのピアノが選択出来る。
しかも、「音、タッチ、ペダル」は、アコースティックの様なリアルさ。憧れのグランドピアノを所有し、演奏出来る喜びを、ぜひ味わって頂きたい。

次回は、『ピアノルームで気軽にバンドセッション』をご紹介。ぜひお楽しみに!

piano_kusaka_prof.jpg日下 純(くさか じゅん)プロフィール
ヤマハ音楽院卒業。クラビノーバの多彩な機能を駆使して、JAZZを中心とした幅広いジャンルを演奏する。また、ヤマハポピュラーミュージックスクール ポピュラーピアノ科講師として、幅広い年齢層にピアノを指導。
その他、出版楽譜の楽曲アレンジ、ヤマハ銀座クラビノーバCVP使い方講座の展開、幅広く活動中。

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