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実際にセッションしてみた!ドタバタ奮闘の巻~オンラインで音楽セッションをたのしみたい~(外川 智子)

こんにちは。ヤマハクラビノーバデモンストレーターの外川智子です。最近は自身のユニットのCD制作に奔走しておりましたが、その間に季節は初夏の気配が漂い、緊急事態宣言も全国で解除となりました。
とはいえ、まだまだ感染の不安は続きますし、各地のレッスンも全てのお教室が開始されたわけでもありません。
歌や管楽器などのレッスンでは飛沫感染が懸念され、オンラインレッスンを余儀なくされている先生方も多いとお聞きします。
オンラインでのセッション、レッスンの需要はますます高くなっているように思います。
前回手持ちの機材をつなげてネットデュエットをたちあげるところまでをご紹介いたしましたが、今回は実際にセッションをしてみた第一回目の様子をご紹介いたします!

200617_piano_togawa02_01_02.jpg さて、前回機材をつなぎ、ネットデュエットを立ち上げた私はセッションのお相手にギタリストの柳生俊彦さんにお声をかけてみました。
前回にもご紹介したヤマハとソニーの共同実験企画『離れた場所同士でネットセッションをしてみよう』に彼もアテンドとして参加されていたので、その時の経験を生かしていただけるのでは?と思ったのです。
二つ返事で承諾してくださった柳生さんと、さっそくセッション開始です!

※今回使用するリアルタイムに音楽セッションやデュエットを楽しめるソフト「NETDUETTOβ2」。

「NETDUETTOβ2」

設定をしてルームを作る~そして仲間を招待!

まずはルームを作るところから始めます。左上のピアノアイコンのところに自分のニックネームを入れるとルーム名とパスワードを記入することができます。ルーム名もパスワードも自由に設定してよいので、工夫次第では色々楽しめますね。
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設定したルーム名とパスワードを柳生さんにお知らせしてルームにお呼びします。
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来ました!柳生(とんとん)さん、いらっしゃいまし~!
お互いの声はよく聞こえます。繋いだ楽器の音もバッチリ。ただわからないことばかりで、この画面を見ながら色々触ってみました。
私の名前(Thommy)の横にあるチャットというのは文章を打ってチャットができる場所で、その隣のTweetはさらなるお仲間を募りたい場合に今ここでセッションをしていますよ。といったお知らせをツイートできるボタンのようです(「チャット」や「Tweet」をクリックすると、下記の画面が出てきます)。
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いよいよセッション!そして気づいたこと。

ではいよいよセッションして見ましょうか!ということになり、Fブルースで、簡単にセッション。ギターとピアノのデュオでスタート!!
「うん??なんだか変。相手の音が若干遅れて聞こえる…」
一般のオンラインツールに比べ大きな音のズレはないものの、微妙に遅れて聞こえるのです。そして音が時折プツプツと切れるのです。
これはどうしたことだろう。何が原因なのか?
改めて色々調べてみると、ネットデュエットのサイトにこのような説明書きがありました。

1.『バッファサイズの設定で調整する』
できるだけ小さい値(64~128サンプルまたは2~4msecを推奨)に設定することで、遅延が小さくなる。またこの設定で、プツプツと切れる場合、バッファサイズの値を少しずつ大きくし、プツプツと音切れしない値まで調整すると良いとのこと(画面上の『設定』の『コントロールパネル』で設定)。
200617_piano_togawa02_08.jpg

2.『入力のモニタリング』
画面上『設定』の『入力のモニタリング』設定を[モニタリングする(遅延あり)]に設定すると相手とうまく合わせやすくなるとのこと。
200617_piano_togawa02_09.jpg

3.『ヘッドフォンを使うこと!』
音の出力はなるべくヘッドフォンを使うこと。スピーカーなどを使うと音がハウリングしてしまい聞こえにくい、または遅れて聞こえる原因の一つにもなるようです。
他にも様々な使い方の説明がありましたので、こちらのマニュアルも参考にしてください。

全ての環境を整えていざ!再チャレンジ。

ここまでたどり着くのに2人で悪戦苦闘ああでもないこうでもない、と数十分を費やし、再びセッションチャレンジ。
おお!!さっきよりも数段快適に演奏を楽しむことができます。
既成曲から即興まで延々とこのセッションは続いたのでした。セッションって楽しい!今度はもっと仲間を増やしてやってみよう!と、大いに盛りあがりました!

ネット環境について。少しでも快適に…

今回、初めて自宅でネットデュエットを使用したセッションを試みましたが、家のネット環境にもほんの少し気を配ることでよりスムーズにセッションが楽しめるのではないか。という点にもお互い気づきました。現状のネット環境のままでも、有線でつなぐだけで音の聞こえ方が安定するということがわかったのです。
何回も回数を重ねてより快適に使える方法をこれからも模索していきたいと思います。
そしてやはり音でコミュニケーションを取るのは最高に楽しい!
このコロナ禍の中、実際に集まってセッションすることが難しくても、家にいながら気軽にセッションやアンサンブルを楽しむことができるこのネットデュエット、改めて楽しいツールだなと再確認しました。

さて、次回のセッションはどうなるか?人数を増やしてのセッションはうまくいくのか?次回もまたどうぞお楽しみに!

最後に、今回の完全即興セッションでの一曲。

題して『夕暮れのセッションどうでしょうsong1』お聞きください。

piano_togawa_prof02.jpg外川 智子(とがわ ともこ)プロフィール
東京音楽大学卒業。卒業後はPops、Jazzに転向し、ピアニスト、キーボディスト、作編曲家として活動。これまでにすみれ/松井五郎/松本俊明/ジェニーハーン/eufonius/ハジ→/大西洋平/故世良譲等らのコンサートサポート、作編曲を手がける傍ら ギタリスト小林圭吾とDUOユニットThe Notes of Museumを結成。2016年ドリーミュージックよりメジャーデビュー。これまでに2枚のアルバム『1st Exhibision』『2nd Floor』をリリース。
各地のJAZZフェスやライブなど多数の音楽イベントに出演する傍ら、2018年より、「HALLO HAPPYこしがやエフエム(86.8MHz)」の音楽番組『音符の美術館by TOMO』のレギュラーパーソナリティを担当(毎月第1火曜日21:00~21:30)。

 

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