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ピアノと幸せホルモン!~ピアノは子育てのヒントをくれる~(樋口 紘子)

こんにちは!ピアノデモンストレーターの樋口紘子です。コロナ禍での外出自粛期間中、2人の息子たちは兄弟ずっと一緒だったことで、2歳になった次男の成長が著しく驚きでした。 大好きな新幹線は全部言えるようになり、戦隊モノの戦いのポーズまで兄の真似をしてマスター。興味のあるものへの覚えの早さを改めて感じ、若い脳ってほんと凄いな・・・と脱帽です。
今回は、脳とピアノ、私と子育て、を繋いでいったら「話題のアレ」につながった!というお話です。昨年ヤマハが参加した子育てイベントでのお話も交えてお伝えしようと思います。

自分の脳を見た!

ピアノピアノとキリキリしていた大学受験も終わった高校三年生の時に、友人とふざけた不意に頭をぶつけ、ふらつき寝込んだ私を両親が心配して脳のCTを撮りにいったことがありました。
結果、何事もなかったのですが、その時の女医さんが「元気で若い人の脳、久々に見たわ」と感動してくださり、自分でも「こんなにパンパンに詰まっているんだ」と・・・不思議な気持ちになった。そんな経験があります。

ピアノを教え始め、小さな生徒さんやわが子のピアノを弾く姿をみていると、思わずその時の脳の写真が頭をよぎります。
というのも、レッスンで両手奏が始まり「右手を注意すると右左逆さまに弾く(大人目線ではそのほうが難しい)」とか、「指使いを指導すると、思っている指と違う指が反応する」など、脳が初めての伝達でパニックになっているなぁと思うことがあります。
でも、練習を重ね、理解が進むと、あっという間に慣れている。あぁあの写真で見たような脳が刺激されてる!と思うんです。

「ワーコ・フェス2019」会場での脳とピアノのお話

ピアノは脳に良いという文献やお話は、多く見聞きしますが、ヤマハも参加した「働く」と「子育て」のこれからを考えるイベント「ワーコ・フェス2019」で、私は実際に現場に立ち、脳とピアノに纏わるとても刺激的な体験をしました。
 
セミナー講師の古屋 晋一先生のお話の中に
「聴いて耳は育つけれど、弾いた方がより能力が育つ。音楽が脳と心を確実に育てる」というものがあり、私は演奏体験のブースで実際に接客し、ピアノを弾くことが子どもの脳と心を育てている様子を垣間見ることができました。
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演奏体験ブースで、最初はこわごわピアノの前に座っていたお子さまが、一緒にきらきら星を演奏すると、表情がみるみる明るくなる。
そしてピアノの音色、響き、タッチから「嬉しい!」というお子さまの楽しい感情が伝わってご家族も自然と笑顔に!
弾くことが楽しくなったのか、何度も弾きに来てくれた子は、弾くたびにタッチがしっかりと、音の輪郭がハッキリとしていきました。
脳に新しい道筋が幾重も繋がって行く様子が目に見えるようで、嬉しさで音が明るくなるのも、ピアノの持つ魔法だなぁと改めて感じたのでした。

成功体験のミルフィーユと幸せホルモン

私の母はピアノの先生で、私は三姉妹の長女。褒められたい気持ちが人一倍の子ども時代でした。けれど、きつい練習をどうにか回避しようと、練習のたびにトイレとか、放課後こっそりドッチボールをして遊んでから帰るなど、決してお手本になるような練習姿勢ではなかった私。

でも毎週のレッスンで、頑張ったことを認めてもらえたり、できなかったことが練習で弾けるように、表現できるようになっていたり、その「喜びがつらいことを常に帳消しにしてくれる」ようで、次こそ頑張ろう!ピアノ以外でも根気強く取り組んでみよう!というファイトになったことを覚えています。
失敗が続くことや、塾が厳しく勉強に明け暮れる日々もあったのに、ピアノを続けてこられた原動力、それはまず一つに、成功体験を沢山重ねられるものだったからだと思います。

今まで沢山の先生と出会い、もっとこう弾けるようになってみたいと、常に目標がコツコツできたことや、コンクールに挑む。その努力もまた自分の力になり、諦めない力になっているように思います。
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子どもとのピアノ練習は二人三脚、こんなにも親のフォローが必要な習い事もないなぁと痛感しています。
でも子育ては誰しも当たり前のことで、褒められることなんてあまりないですが、毎週のピアノレッスンでは子ども以上に、心救われる自分がいたりします。
というのも子どもが頑張ったことを褒められていると、自分もウレシサ倍増・・・
頑張ったね!と子どもを抱きしめた時に、ママも頑張ろうとパワーをもらえます。

すぐにできなくて、子どもがへこたれそうになったら「大丈夫!できるよ」と、背中をさすってあげたり、頑張ったことを「偉いね!」とぎゅっと抱きしめてあげたり。実はここにとても素敵な効果があるのです。自分自身の根っこはここだったかもしれないと、たどり着いたもの。

ここで「話題のアレ」です。ここに来るまで長かった・・(笑)

オキシトシン。ご存じでしょうか。
信頼している人とのスキンシップによって、心が落ち着き意欲が高まる、
「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内から分泌されるオキシトシンは、子どもの力を伸ばすのに最強だそうです。
もちろん老若男女問わず、効果は抜群なもので、この自粛生活で疲れた身体を癒すものとしてTVでも取り上げられていました。

ピアノと幼い頃から関わり続けていたことで、両親や先生に、つらい時も頑張った時もぎゅっと肩を抱いてもらって励まされたことがオキシトシン大発生で、どんなことへも、やる気と根気のパワーになっていたんだと思います。

私もそうしてもらっていたように、わが子と沢山スキンシップしていきたいなあと思っています。
ピアノは練習でつらい時、曲が弾けるようになってうまくいった時、がとってもわかりやすいので、スキンシップのタイミングがばっちり掴めます!(笑)

脳への刺激は勿論ですが、子育ての意味でも、ピアノは素敵な題材!おすすめですよ♡

piano_higuchi_prof.png樋口 紘子(ひぐち ひろこ)プロフィール
4歳よりヤマハ音楽教室に通い、その後はピアノ個人レッスンを受ける。フェリス女学院大学器楽学科ピアノ専攻卒業。卒業後デモンストレーター活動の傍ら、ピアノ講師、高校での音楽教員にも従事。2児の出産を経て、デモンストレーターとして再活動中。

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