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ニューヨークと日本のジャズクラブの違い(Z BLOG 石橋 采佳)

こんにちは。
トロンボーンの石橋采佳です。

今回は前回の記事に続いて、私のニューヨーク旅行のお話をさせて頂きたいと思います。
前回の記事はこちらから。

お店の雰囲気やお客さんの佇まい

ニューヨークのジャズクラブに行って、生のレジェンド達の音楽を聞けてとても感激していた私なのですが、
お店の雰囲気だったり、お客さんの佇まいが日本とかなり違うと思い、私にとってはその点がかなり衝撃でした。

例えば、海外のジャズミュージシャンのライブ音源を聞いていてると、著名なミュージシャンのライブなのに普通に会話の声が入ってざわざわしてるし、食器の音とかやたらと入ってると思ったことないですか?
日本ではあまりそういう現場に遭遇したことがないので、どういう事なんだと思っていたのですが、まさにそれを体験することができました。

現地では有名なお店ばかりに行っていたというのもあると思うのですが、訪れたお店は平日にも関わらずどこも混んでいました。
夕方だったり深夜でもかなり客席は埋まっているところが多かったです。
191209_z_sone03_01.pngとある日のVillage Vanguard
お客さんはもちろん音楽に聞き入っている人もたくさんいるのですが、お店によってはデートをしにきているような人達だったり、
食事をしにきているような人たちもたくさんいました。
そういう人も演奏の邪魔にはならないようにしているし、拍手をしたりなどもちろん音楽は楽しんでいたように思います。
それを見て、「これCDで聞いた感じのあれだ。」と思ったんです。

日本では演奏中は会話をしないというのは暗黙の了解となっているような気がします。
なので食事をオーダーしても結局休憩まで食べるタイミングがなかったり、音を殺して食べたりした経験ありませんか?(笑)
海外のミュージシャンは日本で演奏すると、日本人があまりにも真剣に音楽を聞いてくれるので、あまり盛り上がってないのかな?と不安に思ったり、真剣に聞いてくれることに感動するという話を聞いたことあるのですが、ニューヨークに行ってその意味がよくわかりました。
日本の真剣に音楽を聞く姿勢はそれはそれで素敵だと思うのですが、デートや食事をしながら音楽を楽しみたいという人には少し敷居が高いのかなぁと思うこともあります。

気軽に楽しめる理由

ニューヨークのジャズクラブはその地に根付いているというか、お店にもよりますが決して敷居の高いものには感じず、
ジャズに詳しくなくても音楽が好きなお客さんが雰囲気を楽しみにふらっと来店することも少なくないのではないかと、実際にその場を訪れて感じました。
あと来店しやすい理由の1つに、ライブのミュージックチャージが1st,2ndステージの通しでの料金となっておらず、ステージごとに料金を支払う制度ということも大きいと思います。
日本のジャズクラブではライブを聞きにいくと、1st ステージ、2nd ステージ、と全てのステージ料金を通しで払うことが多いです。
通しの金額となると、額も額なので最後まで聞かないと何だか損な気分になりますし、ふらっといくには時間もお金も負担が大きいですよね。
聞く分のみのチャージでいいなら、飲み会の2軒目として2ndステージから気軽にジャズクラブに行く人も増えるかもしれないし、
次の日朝早いので遅くまでいれないという人も1stだけ聞いて帰るということも気軽にできると思います。
ただ日本でニューヨークと同じ様式をとりいれても、ニューヨークのようにジャズクラブが地に根付いている訳ではないので、同じようにはならないと思うので難しい問題です。
ニューヨークに旅行に行った時はそれができたので、毎晩2~3軒ハシゴしてその分多くのミュージシャンを見れたり足を運ぶことができたので、この制度はすごく嬉しかったです。

夜中の12時半からライブ!!

あとニューヨークは地下鉄が24時間動いているので、日本ではありえない時間からライブやセッションが開催されていて、
例えばブルーノートでは夜中の12時半からライブがある日なんてのもありました。
スモールズも毎日4時頃までセッションをやっていて、平日にも関わらずその時間まで残っているリスナー、ミュージシャンどちらもそこそこの人数いましたし、途中2時頃からでもどんどん新しいお客さんやライブ終わりのミュージシャンが遊びにきていたのが印象的でした。

日本には日本のやり方があるし、ニューヨークの制度を採り入れればいいというものではないのですが、個人的には日本のジャズクラブはより大勢の人に楽しんでもらえる場にするために、色々とできることがあるのではとニューヨークに行ってから感じています。
ジャズクラブのオーナーさんともそういう話をしてみたいと思う今日この頃でした。

ニューヨークの思い出、あともう少し続きます!
今日も読んでくださりありがとうございました。
また次の更新をお楽しみに!

1812_ZBlog_ishibashi.png石橋 采佳(いしばし あやか)プロフィール
トロンボーン奏者
12歳からTbを始め、17歳より鶴田昌道氏に師事する。2012年に国立音楽大学ジャズ専修の2期生として入学し、tbを中川英二郎氏に師事。 関東を中心にコンボやビッグバンド等の演奏活動を開始する。2017年4月より、ヤマハ管楽器愛用プレイヤーで結成されたヤマハ主催のビッグバンド「Z EXPRESS BIG BAND」のメンバーとして参加、2018年AKB48「ジャーバージャ」のPVに出演、AKB48研究生へのトロンボーンの指導等も行う。

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石橋さんが参加している
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