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曽根麻央の選ぶ、聞いておくべき歴史上のトランペッター10人とその演奏!(Z BLOG 曽根 麻央)

みなさんこんにちは、曽根麻央です。自粛中色々な音源を聞く機会が増えました。今まで知らなかった音源、ずっと聞いてきた音源、学生時代に影響を受けたけど久しぶりに聞いた音源などなど、世の中は素晴らしい音源であふれています。そこで今日は、管楽器を学ぶものとして押さえておきたい歴史上の10人のトランペッターとその演奏をご紹介します!歴史上とは一応ここでは存命ではないということにしておきます。

1. Louis Armstrong – “West End Blues”

まずはジャズの王様、サッチモことLouis Armstrong!1928年のLouis Armstrong and His Hot Fiveによる名演奏、”West End Blues”。過去のトランペッターとは段違いの圧倒的テクニックと歌心で世界中の人を魅了するアームストロングのトランペットオンリーのファンファーレから始まるこの曲。彼の特徴あるアルペジオを駆使したトランペットソロを聞くことができる。途中のアームストロングの歌は、歌詞カードが録音中に譜面台から落ちたため、歌詞がない歌い方をされています。スキャットが歴史上初めて録音された瞬間なので、スキャットの誕生とも言われています。

Louis Armstrong – “West End Blues”

2. Clark Terry – “Oscar Peterson Trio Plus One”

最高にスウィングしてハートフルなトランペッター。トランペットのマスターとはこの人のことを言うのだろう。アルバム“Oscar Peterson Trio Plus One”では最強にスウィングするピーターソン・トリオ(レイ・ブラウン、エド・シグペン)に更なる起爆剤としてのクラーク・テリーが歌心溢れるテクニカルな演奏を聴かせてくれています。

Clark Terry – “Oscar Peterson Trio Plus One”

3. Dizzy Gillespie – “Dizzy Gillespie Quintet (Jazz 625) - 1966 - LIVE!”

Bebopの創始者の1人であり、ラテンジャズの最大の功労者でもあるディジー・ガレスピーも、それまでのトランペットのテクニックの限界を超えた人物の1人です。
この1966年の Jazz 625という番組のライブでは彼のトランペット奏者としての魅力を体験することができます。是非時間をとって、ライブ前編見てください!音楽感が何か変わります!ディジーとサックス奏者、ジェームス・ムーディーのホーンセクションの相性も最高です。

Dizzy Gillespie – “Dizzy Gillespie Quintet (Jazz 625) - 1966 - LIVE!”

4. Clifford Brown – “Woody’n You” (Live At Bee Hive)

ここからは3人の天才に焦点を当てる。まずは、25歳の若さで交通事故で亡くなった天才トランペッター、クリフォード・ブラウン。Live At Bee Hiveでは彼のレコーディング用の尺から解放された演奏を聞くことができる数少ないライブ演奏。もちろんスタジオクオリティーは言わずと知れているが、そこから逸脱して長尺の圧巻のソロをとるクリフォードは管楽器奏者必聴!

Clifford Brown – “Woody’n You” (Live At Bee Hive)

5. Booker Little – “Booker Little"

こちらも23歳の若さで亡くなった天才。完璧なトランペットの音色、イントネーション、低音から高温に至るバランス。僕にとっては理想的なトランペッター。”Booker Little”はそんな彼の唯一のワンホーンアルバム。是非全編通しで聞いてほしい。彼がいかに早熟で、特別で、他のトランペッターに影響を与えたかわかると思う。

Booker Little – “Booker Little"

6. Lee Morgan – I Remember Clifford - Lee Morgan Vol. 3

ドキュメンタリー”I Call Him Morgan”で再び注目を浴びたトランペッター。是非ネットフリックスにあるので見てほしい。33歳で奥さんに銃殺される劇的な人生に焦点が当たりがちだが、独特な音色、フレーズ、特徴を18歳の時点で確立させていた、言わずと知れた天才。彼は名演奏の多い奏者なので選ぶのは難しいが19歳のモーガンがブルーノートに残した名演奏を。

Lee Morgan – I Remember Clifford - Lee Morgan Vol. 3

7. Miles Davis – Prayer (Oh Doctor Jesus) – Porgy And Bess

名演が多いといえばこのお方。ジャズの帝王とも言われるマイルス・デイビス。今回はその中でも特に僕が好きな曲、そして大好きなアレンジャー、ギル・アヴァンスとのコラボアルバムを紹介!マイルスのトランペットの音色と音楽力が非常にうまく引き出されているアレンジ。

Miles Davis – Prayer (Oh Doctor Jesus) – Porgy And Bess

8. Chet Baker - Look for the Silver Lining ('88/Live) - The Last Great Concert My Favourite Songs Vol.2

最高にクールなシンガー、トランペッターのチェット・ベーカーの最後のコンサート。アムステルダムのホテルから飛び降りる約2週間前の演奏で、僕が知る限り最高のトランペットの演奏をしている。実は僕がもっとも影響を受けたトランペッターは誰でもないチェット・ベーカー。

Chet Baker - Look for the Silver Lining ('88/Live) - The Last Great Concert My Favourite Songs Vol.2

9. Freddie Hubbard – Hub Tones

何物も近づけさせない強さのあるトランペッター、フレディー・ハバード。でも歌心満載で、そのテクニックは異常としか言いようがない。暴力的だった一面も話で聞くことが多いが、彼のバラードプレイは最高!しかし、今回は彼のリーダーアルバムからHun-Tonesをセレクトしてみました。

Freddie Hubbard – Hub Tones

10. Woody Shaw – “Seventh Avenue” - Stepping Stones Live At The Village Vanguard

トランペットの可能性を広めた1人。完全4度や5度のインターバルをトランペットの即興演奏で実践し、トランペットでもサックスやピアノのフレーズが吹けることを証明してくれました。そんな彼のヴィレッジ・ヴァンガードでの1978年の演奏は、名盤として名高い。ぜひ全編通しで聞いてほしい。

Woody Shaw – “Seventh Avenue” - Stepping Stones Live At The Village Vanguard

もちろんこの他に、Bix Beiderbecke、Roy Eldridge、Fats Navarro、Blue Mitchell、Kenny Dorham、Kenny Wheelerなどの素晴らしいトランペッターがいることもおさえておきたい。近年ではこの歴史的なトランペッター(=存命でないトランペッター)のリストに、残念ながらRoy Hargroveも加わってしまったことを追記したい。

1812_ZBlog_sone.png曽根 麻央(そね まお)プロフィール
トランペット奏者、ピアノ奏者、作曲家、音楽教育家
ジャズを基盤として日本の音やその他の民族音楽を融合させる、完成度の高い個性的なスタイルを持った日本人のトラン ペッター、ピアニスト、歌手、作曲家。また、トランペットとピアノの同時演奏という独特なスタイルでも知られている 。

 

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