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若者に人気の〝EDM〟知っていますか?(中野 正英)

〝EDM〟とは?

みなさま、こんにちは。エレクトーンプレイヤーの中野正英です。

皆さん〝EDM〟と聞いて、何かわかりますか?


「EDM」とは〝エレクトリック・ダンス・ミュージック〟の略で主に2000年代後半に誕生したダンスミュージックを指します。

テクノやユーロビートやトランスは〝EDM〟の前身のジャンルです。

欧米のアーティストやK-POPなどの多くの楽曲でEDMのスタイルをとっており、世界を席巻しています。
勿論J-POPや日本のTVCMなどでも、たくさん取り入れられ、まさに〝旬の楽曲スタイル〟です。



昨年エレクトーン誕生60周年を迎え、記念する動画が作成されたのですが、その音楽ジャンルこそEDMです。

ヤマハエレクトーン60周年
EDMをベースした生ドラムとのセッションというスタイルで、とってもカッコいいサウンドに仕上がっています。


もうひとつエレクトーンでのEDM動画をご紹介。

車のテレビCMで使用されていた東京ディズニーランドの〝エレクトリカルパレード〟でおなじみの〝バロック ホウダウン〟のEDMアレンジをベースに私がアレンジした演奏動画です。

【バロック・ホウダウン】エレクトーン演奏/EDMアレンジ
EDM音色の特性も色々分かりやすくなっているかと思います。

〝EDM〟の特徴をEDM用語でいくつかあげてみました

① ダッキング
4つ打ちのキックが鳴った瞬間、ベースやリード、コードシンセなどの音量が下がることによってノリが強調されるテクニック。サイドチェインとも呼ばれることがあります。


② ビルドアップ
サビ前の盛り上げるパートで、高揚感を煽る重要な要素です。


③ ドロップ
ドロップ=サビの事。
従来サビで一番盛り上がる事が多いですが、EDMではサビはガラッと雰囲気を変えたり、歌モノではあえて歌割が少なかったり、ベースソロだったりと様々です。


④〝EDM〟特有の音色 一部ご紹介

Super Saw…
鋸歯状波を重ね合わせたもの、もしくはこれに似た音色全般。(ファットSAWリード2など)※02シリーズ搭載音色名


ライザーサウンド…
ビルドアップで頻繁に使われる上昇系のノイズやリード音のこと(ノイズアップなど)


プラック…
弦を弾いたようなアタック感が特徴のシンセ音(シンセプラックなど)

エレクトーン界におけるEDM

エレクトーン業界ではトラディショナルな楽曲を好む傾向が強く、
EDMは従来演奏するジャンルではないこともあるせいか、演奏される機会はやや少なめです。

しかし、私は大好きなジャンルのひとつ。
この手のジャンルの作曲家は「サウンドクリエイター」などとと呼ばれ、従来エンジニアが扱っていた範囲の知識も必要で、音を音符としてだけではなく音像として扱っていく高度な技術を要します。

私自身様々なジャンルをエレクトーンで演奏しますが、EDMほどレジスト(音色・リズム)を作るのが大変なジャンルはありません。

エレクトーンでは再現の難しい効果もあの手この手、様々な機能を駆使して作成したレジストレーションはとても面白くエレクトーンアレンジャーのアイデンディティーさえ感じることができます。


それこそ昔はエレクトーンの搭載音色がまだ少なかった分、どのジャンルでも色々工夫していましたが、
最新のエレクトーンでは膨大でリアルな音色数を誇るが故、このような機会が少なくなったようにも思います。
エレクトーンっ子の私にとって、エレクトーンにおけるEDMはあれこれ工夫して音を作った懐かしい時代を感じる事も出来るのです。




意外と誕生から10年以上キャリアのあるEDMも、2010年後半には更にEDMが進化。
フューチャーベース、ムーンバートンと言ったジャンルが誕生し、こちらも一大ブームを巻き起こしています。

エレクトロミュージックは次々と新たな手法が生まれ、ものすごいスピードで進化していきます。
まさにデジタルの進化スピードに比例した音楽ジャンルとも言えるでしょうか。

みなさまの小ネタのひとつとして知って頂けたら幸いですし、
若い世代には馴染みある旬なサウンドでエレクトーン演奏に興味を持ってもらえる機会となれたら嬉しいです。

ele_nakano_prof.jpg中野 正英(なかの まさひで)プロフィール
エレクトーンプレイヤー
東京都出身。ヤマハエレクトーンコンクール2008で第2位受賞後、音楽活動を開始。国内でのコンサート活動の他、'10年中国8都市、'11年中国9都市/香港/シンガポール、'12年中国3都市、'13年タイ、'15年マレーシア、'16年中国6都市、'17年シンガポール、'18年台湾3都市、でコンサートツアーやイベント出演も行う。'12年セルフプロデュースライブ「LIVE.1」を開催。'13年1st.CD「gonna be brave」をリリース。ヴァイオリ二スト中西俊博プロデュース 「中野正英×ケナン・ルイ・ウィジャヤ」を東京と大阪で開催。'15年ポップスコア『ボレロ-electro remix-』」を発刊。発売記念ライブも開催。'18年2nd.CD「いちばん、たいせつなもの。」と同タイトル エレクトーン曲集をリリースし、発売記念ライブも開催。
また「ヤマハ音楽教室」Webムービーへの楽曲提供やヤマハホール館内音楽制作など作曲家としても活動している。

Twitter @masahide_nakano
 

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