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身体のこと~その後~(Z BLOG 菅野 浩)

以前書いた記事「身体のこと」の続きを記したいと思う。

「よろしく頼むよ」と菱形筋に語りかける日々

今年4月に寝違えたあと、じつは右腕の筋力がかなり低下していた。
前に押し出す力が弱く、腕立て伏せが1回もできないくらい。
立った姿勢で右手の平を壁につき、腕を曲げ壁にもたれかかると、右腕一本ではそこから動けなくなるほどだった。
右肩の頸椎付近にずっと痛みを感じる。
これは相当ヤバいと思い、頸椎~肩~腕にかけていったい何が起きているのか調べまくった。
日本整形外科学会のこのページはとても役に立った。
なかでも「頚椎(くび)の症状」の「胸郭出口症候群」のところが特に役に立った。

見ると鎖骨付近のあらゆる神経や筋肉が図解されている。
骨などの圧迫により、神経や血流までも影響を及ぼすとのこと。
血流までも影響受けるということはその先の筋力が低下するのも当然だ。怖い怖い。
ならば骨格を整え、これを維持するのに必要な筋肉を鍛えよう。

まずは骨格矯正。
脇の下に巻いたタオルを挟むと肩凝りが解消されるという情報を思い出した。これは骨格矯正に有効かもしれないと思い実際にやってみた。そして肩が前方に回り込まないように胸を張った体勢を維持するように努めた。
これはかなりの効果があり、詰まっていた肩まわりの骨格が解放されていく感覚を覚えた。
この体勢を維持するにはどの筋肉が必要だろうか。いろいろ調べた結果、菱形筋という肩甲骨を背骨に引き寄せる筋肉が重要のようだ。
よし、ここを鍛えよう。
ガッツポーズの体勢から、腕を後方へ動かす動作を繰り返す。
「よろしく頼むよ」と菱形筋に語りかける日々。
こんなことをしているうちに数日で肩の痛みは消え、試しに腕立て伏せをしたら、できるようになった!
よし、この方向で調整しよう。

隙あらば腕立て伏せを続けると

でもまだまだ右腕の前へ押し出す筋力は低い。
そこで気づいたのが、左右の大胸筋の違い。
左に比べて右の大胸筋は明らかにペラペラの状態だ。
ジェイソン・ステイサムに憧れる僕にとってはかなりショックだったが、もう大胸筋を鍛えるしかないと思い、腕立て伏せを日課に取り入れるようになった。
日ごとに大胸筋が厚くなる。
いままで筋トレを日課としているミュージシャン友達を何人も見てきたが、ようやく彼らの気持ちがわかった。
猫が突然毛繕いをする様に、隙あらば腕立て伏せをしている。

サックスを持ち運び演奏するだけでも相当な運動量だし、演奏に必要な筋肉は演奏時に鍛えられるから、自分は他の筋トレはやらなくていいや。
以前はそう思っていた。
そんな気持ちでいた自分を今は悔いている。
移動の際、楽器ケースを肩に掛けているので、肩まわりの筋肉は減退し、しかも重い負荷が掛かっているので肩の骨格は崩れる。
僕は以前、バリトンサックスを右肩に掛けて移動していたとき、このようにして右肩を壊した。
骨格を支えるのは筋肉だ。
重い負荷に耐えられる丈夫な筋肉が必要だ。

その後の腕立て伏せの効果は絶大で、楽器を吹くのがかなり楽になった。
ついでにフィンガリングも楽になった。
サックスは両手親指を前方へ押し出せば管体は身体から離れるが、このとき必要な筋肉は腕の筋肉。しかし腕の筋肉は肩、胸、首あたりの筋肉と深く連動している。単純に腕の筋肉だけではない。
つまり、腕立て伏せの時に使う筋肉は、サックスを吹く上で必要な筋肉なのだということに今更ながら気づいた。

いまでは30~40回くらいは軽くできるようになった腕立て伏せ。
どうやら筋肉は裏切らないようだ。

suganosan_prof.jpg菅野 浩(すがの ひろし)プロフィール
アルトサックス、クロマチックハーモニカ プレーヤー
小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「Alto Talks」「Landmark Blue」の他、「Gentle Forest Jazz Band」「in's」などのバンドでも活動中。
近年ではクロマチックハーモニカも演奏する。

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