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管楽器・教育楽器表面のお手入れ方法

管楽器・教育楽器表面のお手入れ方法

お手入れの「新しい生活様式」とは?


SNS「ヤマハ・ウインドストリーム」担当Hです。

外へ出かけたあと、家に帰ったら手洗いやうがいをする習慣はすっかりおなじみになったのではないでしょうか。では楽器を演奏したあと「きちんと消毒したいな…」と思ったときはどうすればよいのでしょうか?

アルコール消毒はNG?


一般的に「消毒」といえばアルコール消毒液を思い浮かべられるかもしれません。ただし、アルコール消毒液は消毒の手法としてはもちろん有効ですが、楽器の場合は素材の変色や劣化への影響がありえますので使用法に注意が必要です。今回は楽器の大まかな種類ごとに最適なお手入れ方法をご紹介していきます。

お手入れに使用する溶液を作りましょう


「木製の管体」「木製リコーダー」を除く管楽器・教育楽器の表面のお手入れに使用できるエタノール溶液を作ってみましょう。市販の溶液を使われるのも良いですが、厚生労働省及び経済産業省からは「エタノール溶液70%使用で新型コロナウイルスに対して消毒が有効」とされており、その目安にあったものを使うことをおすすめします。

参考:厚生労働省Webページ
 

どうやって溶液を使うの?


エタノール溶液はスプレーボトルに移して使用します。溶液を直接管体に吹き付けるのではなく、クリーニングクロスなど柔らかい素材の布に吹き付けて使用してください。表面の素材によって以下のようなパターンに大別されます。

金属・ラッカー仕上げのもの
1.溶液を吹き付けた布で拭く
2.乾いた柔らかい布で拭く

樹脂製のもの
1.溶液を吹き付けた布で拭く
2.水で濡らし固くしぼった布で拭く
3.乾いた柔らかい布で拭く

使用NG
・木製の管体
・木製リコーダー
・エボナイト製品(クラリネットやサクソフォンのマウスピースの一部に使用)

木管楽器の消毒


木管楽器には様々な管体仕上げが存在します。特にオーボエやクラリネット、ファゴットなどは木製の管体部分と金属でできたキイでお手入れの方法が異なりますのでご注意ください。クラリネットやサクソフォンの方はこの機会にご自身が使っているマウスピースの素材がフェノールかエボナイトかをチェックしてみましょう。

詳しくはこちらのページをご参照ください。
【木管楽器】ウイルス対策のため、アルコールなどで消毒をしても良いですか?
 

金管楽器の消毒


おもにラッカー仕上げと銀メッキの楽器が大半を占める金管楽器。木管楽器に比べるとシンプルな構造ですが「コルク」や「フェルト」部分はエタノール溶液が付着したままにすると変色や劣化を起こす可能性がありますのでご注意ください。

詳しくはこちらのページをご参照ください。
【金管楽器】ウイルス対策のため、アルコールなどで消毒をしても良いですか?
 

ヴェノーヴァ™の消毒


手軽に管楽器の楽しさを味わえるカジュアル管楽器ヴェノーヴァ。管体は樹脂(ABS)製なのでエタノール溶液の使用が可能です。

製品に付属しているフェノール製のマウスピースや樹脂製のリードも溶液の使用は可能ですが、エボナイト製のマウスピースや天然素材のリードを使用している方は溶液を使用しないようにご注意ください。

詳しくはこちらのページをご参照ください。
【ヴェノーヴァ™】ウイルス対策のため、アルコール消毒などをしても良いですか?
 

リコーダーの消毒


樹脂(ABS)製と木製でお手入れ方法が大きく異なります。

詳しくはこちらのページをご参照ください。
【リコーダー】ウイルス対策のため、アルコール消毒などをしても良いですか?
 

ピアニカの消毒


動画ではエタノール溶液を使用する方法をご紹介していますが、そのほかにもパイプ・吹き口については界面活性剤入り中性洗剤や次亜塩素酸ナトリウムの溶液につけ置きするという方法もあります。

詳しくはこちらのページをご参照ください。
【ピアニカ®】ウイルス対策のため、アルコール消毒などをしても良いですか?
 

新型ウイルス除去に有効なブラスソープの活用事例


最後に、ひとつ有効なお手入れ方法をご紹介します。

ウォータースプレーにブラスソープを10から15倍に稀釈して入れ、ポリシングクロスに吹き付けます。そのクロスで楽器を拭くと、新型コロナウイルスに有効です。(2020年6月11日時点で公開されている情報を基にしています)

管楽器の金属部分や樹脂製部分にお使いいただけますが、ブラスソープ入りの水溶液で拭いた後は必ず水拭きを実施してください。また、タンポやコルク、フェルト、木製部分などには触れないよう十分ご注意ください。

200918_oteire_01.jpgブラスソープ

リンク


「新型コロナウイルス」の感染経路は主に接触感染・飛沫感染と言われています。 株式会社ヤマハミュージックジャパンは新日本空調株式会社の協力を得て、管楽器や鍵盤ハーモニカなど息を吹き込む楽器の演奏時の飛沫の飛散状況を可視化する実験を行いました。

管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験

実験から得た結果と併せて吹奏楽における適切な感染予防の理解を深めるために、「Mask(マスク着用) Alcohol(手指消毒) Room ventilation(室内の換気) Cleaning(モノの消毒) Human Distance(ヒトとの距離)」 から頭文字をとった”MARCH(マーチ)"を基本スタンスに「新しい吹奏楽様式のススメ」ポスターを作成しました。 MARCHを習慣にして正しい感染予防を心掛けましょう。

「MARCH」新しい吹奏楽部様式のススメ



「# コロナ下の音楽文化を前に進めるプロジェクト 」(主催:クラシック音楽公演運営推進協議会、一般社団法人日本管打・吹奏楽学会 /専門家 / 協力:NHK、NHK交響楽団、株式会社ヤマハミュージックジャパン)より、「スクールバンドを中心とした吹奏楽活動における感染対策」が公開されました。

#コロナ下の音楽文化を前に進めるプロジェクト
~スクールバンドを中心とした吹奏楽活動における感染対策~

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