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エレクトーンってどんな楽器?Vol.3 スーパーアーティキュレーションとは!(白岡 紗苗)

201012_el_shiraoka03_01.jpg 皆様こんにちは!!
新人ヤマハエレクトーンデモンストレーターの白岡 紗苗です。


前回の記事では、持ち運びできるエレクトーン「カジュアルモデル」ELC-02で Official髭男dism「I LOVE…」のアレンジをご紹介させていただきました。
今回は、「エレクトーンってどんな楽器?」Vol.3という事で、スーパーアーティキュレーション・エレクトーンの音色についてご紹介します!

まずは、スーパーアーティキュレーションについてご説明するのに必要な「音色」について簡単にご紹介していきます!

幅広いジャンルに対応できる沢山の音色

ELB-02・ELS-02シリーズは540音色ある機種から最大1080音色ある機種があります。
エレクトーンには、鍵盤楽器の音色はもちろん、管楽器や弦楽器、シンセサイザー、世界の民族楽器や女声や男声のクワイア、打楽器(ドラムやパーカッション)などの音色が揃っていて、それぞれの楽器の音色につき1つの音色だけでなく、生楽器特有の曲調に合わせたボイスが数種類セットされています。


そして、それぞれの音色に多彩な効果(エフェクト)をかける事ができるので、自分の思い描く音を表現できます。
そこで、たくさん搭載されているボイスの中から、今回はELS-02シリーズから新たに追加された”スーパーアーティキュレーションボイス”というボイスをご紹介いたします!

スーパーアーティキュレーションボイスとは

ELS-02搭載の新しいボイスで、管楽器や弦楽器などのアコースティック楽器のリアルなサウンドや奏法を、鍵盤のタッチや奏法に合わせて自然に再現してくれる機能です。
鍵盤楽器ではなかなか表現できない音が内蔵されてます。

特徴として、ボイス名の最初に「S-」が付いています。
例)「S-テナーサックス1」「S-ピアノ1」「S-アコースティックベース1」

例えば管楽器だと、どのような音を再現できるでしょうか。
誰もがご存じ、幅広い音域の楽器があるサックスを選んでみました。
サックスは、アルトサックス・テナーサックス・バリトンサックス・ソプラノサックスの4種類がもっともよく使われます。
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WOOD-WINDの5ページ目の「S-テナーサックス グロウル」を試してみましょう!

この「S-テナーサックス グロウル」の”グロウル”というのはサックスで言う「うなり」の奏法です。
犬が威嚇する時のような低い音を喉でグルグルと言わせながら吹きます。
そんな奏法を鍵盤のタッチで再現することができます。
また、1オクターブ・長7度・短7度のみ滑らかにレガートで弾くことでグリッサンド奏法を再現できます。

さらに!ボイスコンディション画面2ページ目(下記写真)の右端にあるアーティキュレーションのフットスイッチレフトをART.1やART.2に変更にし、エクスプレッションペダル(足元の右側のペダル)の左フットスイッチを押した状態で打鍵するとグリッサンドアップ/グリッサンドダウン・ベンドアップ/ベンドダウンを表現できます。
楽器によっては、効果音やハーモニクスなども再現できます。

※一部ART.1のみ対応・どちらも対応しない音色もございます。
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このように「スーパーアーティキュレーションボイス」は、よりリアルな楽器奏法を表現できるんです。

おまけに、スーパーアーティキュレーションボイスと併用して使用するとさらに効果的で、ELS-02シリーズ前からずっと搭載されている便利な機能をご紹介いたします!

ピッチベンド

ピッチベンドとは、セカンドエクスプレッションペダル(足元の左側のペダル)を上下に動かすと音程が上下に連続してスライドすることができる機能です!
※こちらの機能は、セカンドエクスプレッションペダル(足元の左側のペダル)が搭載されているELS-02C ・ELS-02X ・ELC-02のみ対応の機能です。
スーパーアーティキュレーションボイスとは少し違って、自分で自由に短2度からオクターブまでの音程を自分の好きなタイミングで自由に上下できます。
上下にする音程を何度にするかを決めるには、ディスプレイセレクトのUTILITYから「EXP.」を選び、下記写真の左端にある「モード」の数値を設定します。
数値が高くなるほど幅が広がります。

どんなボイスでも使いやすい数値は「2」(長2度)ですが、選んだ楽器の音色や表現したい内容によって、好みの数値に設定してみてくださいね。
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このように、スーパーアーティキュレーションやピッチベンドを使用する事で、より楽しく演奏できます。
サックスの他にフルートやヴァイオリン、ギターなど沢山の音色で表現できるので、皆さんも是非、色んな音色で試してみてくださいね!

私は今回、ブラスやフルート・シンセリードなどの音色を使って、ある人気バンドの曲をアレンジしました!

SOIL & “PIMP”SESSIONS の「Crush!」をエレクトーンでアレンジすると…!

インストジャズバンド「SOIL & “PIMP” SESSIONS」は、イギリスの大型音楽フェスティバル「グラストンベリー・フェスティバル」に出演したり、2016年リオデジャネイロ五輪の開会式のフラッグハンドオーバーセレモニーで使用された楽曲「Manipulate the time」の演奏を担当するなど、幅広く活躍されています。そんなバンドの代表作である『Crush!』は、「打ち砕ける」と言う意味で聴いていてスッキリする曲です。


今回、紹介したS-テナーサックスグロウルを使用してアレンジしました!
ピッチベンドを使用した演奏動画は、前回の記事で紹介したOfficial髭男dism「I LOVE…」のアレンジの演奏動画です。
ピッチベンドを少し使用していますので、是非そちらもチェックしてみてください!

今の御時世、厳しい時期が続いていますが、この曲を聴いてスッキリして頂けると嬉しいです!
 
演奏動画はこちらからご覧ください。(チャンネル登録もして頂けると嬉しいです!)
 

(レジスト作りはELS-02C・動画の撮影上、演奏はELC-02です。)
使っている音色はこんな感じです!↓
■上鍵盤→S-テナーサックス・S-ブラスセクションアップ・トランペット9 など
■下鍵盤→S-ピアノ2・シンセブラス6 など
■足鍵盤→アコースティックベース1 など


”S”とは、スーパーアーティキュレーションボイスの事です。
”S”がついていない音色も美しい音ですので、こちらもオススメです♪


今回ご紹介させていただいたスーパーアーティキュレーションボイスやピッチベンドだけでなく、エレクトーンにはもっと沢山の機能があり、魅力たっぷりの楽器ですので、少しでも多くの方々にエレクトーンに興味持って頂けると嬉しいです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

まだまだ大変な時期が続きそうですが、お身体にお気をつけてお過ごしください☆

ele_siraoka_prof.jpgヤマハエレクトーンデモンストレーター
白岡 紗苗(しらおか さなえ)プロフィール

相愛高等学校音楽科電子オルガン専攻卒業。
大阪音楽大学短期大学部電子オルガン専攻特待生・首席卒業。
2020年よりヤマハエレクトーンデモンストレーターとして稼働。
森本友紀氏、藤村亘氏、有本香織氏、安藤ヨシヒロ氏、岩内佐織氏、島田聖子氏、太田真砂子氏、川崎智永弥氏、亀井杏菜氏、大畑佳織氏の各氏に師事。

Twitter:@0303_sanae
Instagram:3.3_sanae
 

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