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世界で大人気!! BTSのあの楽曲を再現する際に使ったエレクトーンのあの方法とは!?(中野 正英)

世界中で大人気の“BTS”について

皆さん、BTSご存知ですか?

今現在、世界で1番人気の男性グループと言っても過言ではない韓国の7人組男性グループです。
「21世紀のビートルズ」とも称され、日本のニュースにも度々取り上げられるので、ご存知の方も多いと思いますが、まだまだ初耳という方もいらっしゃると思います。


どのくらい人気なのかと言いますと・・・


・YouTubeでは1億回以上再生されている楽曲は10数曲あり、中には10億回以上再生された曲も。
・今年8月にリリースされた新曲「Dynamite」は公開24時間で1億110万回再生され、ギネス達成。
・同楽曲はアメリカのビルボードチャートで1位獲得。
 アジア人がビルボードで1位を取るのは坂本九さんの〝上を向いて歩こう〟以来57年振りの快挙。
・10月に行われたオンラインライブの視聴数は約100万人



どれを取っても桁外れ!

あれだけのパフォーマンスクオリティー、大人気なのも納得。
僕も好きで良く聴いています。
よくSNSでも「Dynamite」の踊ってみた動画を見かけます。


僕もいつかBTSの楽曲を演奏したいと思いつつも、BTSはヒップホップ色の強い楽曲が多いため、インストで演奏するのは少し難しいかな?と思っていましたが、
「Dynamite」をはじめて聴いたときに、この楽曲ならエレクトーンで演奏してもカッコいいのでは!と思い、アレンジ準備をはじました。
アレンジを作成するにあたり、どうしても、ひとりのリアルタイム演奏で主要のパートを賄うことが難しく、今回『リード分離』という手法を使用しています。
まず先に演奏動画をお聴きください。


演奏動画の1:52辺りに出てくる、ブラスパートでリード分離を使用しています。
ラストに転調後のサビでもリード分離を使用したブラスが出てきます。

【Dynamite】BTS / エレクトーンで弾いてみた

リード分離とは……

リード分離とは、『予め“リードボイス 1”のみ別で録音しておく』という手法です。

通常、録音は上鍵盤・下鍵盤・ペダル鍵盤ごとに録音されます。
上鍵盤は、
1、上鍵盤ボイス 1
2、上鍵盤ボイス 2
3、リードボイス 1
4、リードボイス 2
というように、最大4音色をレイヤー出来るのですが、リードボイス 1のみ独立した録音が可能となっています。
201124_el_nakano07_01.png
予めブラスパートを「リードボイス1」に録音しておくと、一人アンサンブルのようなリードボイス 1に録音したデータを使うと、1人でアンサンブルのような演奏をすることが出来るのです。


原曲にあるパートで、メインメロディーの要となるフレーズ。
どうしても取り入れたく、今回はリード分離で解決しています。

リード分離の操作手順

①レジスト作成では、上鍵盤は上鍵盤ボイス 1 /上鍵盤ボイス 2 /リードボイス 2 の3つの音色で演奏するように準備してください。 リードボイス 1 では、リード分離のパートのみ使用します。
(それ以外は休みということになります)



②MDRの録音ボタンを押し、録音待機の状態にします。
201124_el_nakano07_02.png


③録音したいパートはON、したくないチャンネルはOFFに設定します。
201124_el_nakano07_03.png


■ONにするパート
・リード
・コントロール

■OFF (もしくはPlay)にするパート
・上鍵盤
・下鍵盤
・ペダル鍵盤

セッティングはこれで完了!

③録音開始!

録音開始を押し、リード分離したい箇所のみ演奏し録音し、停止ボタンをおします。



④これでレジストデータが完成!
演奏する際は、MDR上の再生ボタンを押して演奏を開始します。
 

このように簡単にリード分離を行うことができます。
現在、約1000もの音色数を搭載しているエレクトーンですが、人の手足は二本ずつしかないため、アレンジしていると、どうしても1人でまかない切れない……場面が出てきますが、このような方法で解決できます。



リード分離は使用不可の場面(エレクトーンフェスティバルやグレード)もありますので、
あらかじめお調べいただき、ぜひご活用ください。

ele_nakano_prof.jpg中野 正英(なかの まさひで)プロフィール
エレクトーンプレイヤー
東京都出身。ヤマハエレクトーンコンクール2008で第2位受賞後、音楽活動を開始。国内でのコンサート活動の他、'10年中国8都市、'11年中国9都市/香港/シンガポール、'12年中国3都市、'13年タイ、'15年マレーシア、'16年中国6都市、'17年シンガポール、'18年台湾3都市、でコンサートツアーやイベント出演も行う。'12年セルフプロデュースライブ「LIVE.1」を開催。'13年1st.CD「gonna be brave」をリリース。ヴァイオリ二スト中西俊博プロデュース 「中野正英×ケナン・ルイ・ウィジャヤ」を東京と大阪で開催。'15年ポップスコア『ボレロ-electro remix-』」を発刊。発売記念ライブも開催。'18年2nd.CD「いちばん、たいせつなもの。」と同タイトル エレクトーン曲集をリリースし、発売記念ライブも開催。
また「ヤマハ音楽教室」Webムービーへの楽曲提供やヤマハホール館内音楽制作など作曲家としても活動している。

オフィシャルサイト
Twitter @masahide_nakano
17LIVE エレクトーン演奏配信中
 

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